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劇的逆転、故人に思い=歴史塗り替えた広島―ルヴァン杯サッカー


 9分と表示された後半ロスタイム。広島に劇的な結末が待っていた。途中出場のソティリウがPKを冷静に決めて同点。さらに満田の右CKにゴール前の混戦からきっちりと合わせ、「みんなの気持ちを乗せた」。諦めない姿勢が形になった。  VARが流れを変えた。後半終盤、当初は警告が示されたC大阪の選手が一発退場。10人の相手を押し込む中で獲得した右CKから、ソティリウがシュートを放つ。映像の検証により、相手にハンドがあったとして得たPKで追い付いた。過去2度はね返された決勝の舞台で、運が味方した。  期するものがあった。かつて広島でプレーした工藤壮人選手が21日に死去。ロッカールームやベンチには在籍時のユニホームが掲げられ、選手は喪章を巻いて臨んだ。32歳の若さで旅立った元同僚の無念さを思い、佐々木は「力をもらえたのかな」と涙。初優勝を天に届け、故人に報いた。  16日の天皇杯決勝ではJ2の甲府に惜敗。すぐに切り替えることは難しかったものの、引きずらなかった。「1週間遅れたが、広島にタイトルを持って帰れる」と満田。Jリーグ発足以降、J1を3度制しながら、天皇杯を含めて国内主要カップ戦は決勝で8度敗れていた。「シルバーコレクター」を返上し、歴史を塗り替えた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、決勝ゴールを決める広島のソティリウ(左端)=22日、東京・国立競技場 〔写真説明〕初優勝し喜ぶ広島の選手ら=22日、東京・国立競技場 〔写真説明〕優勝を決め、サポーターと記念写真に納まる広島の選手ら=22日、東京・国立競技場
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