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変わらぬ絆で切磋琢磨=ムシアラとベリンガム―W杯サッカー・輝く競演(3)


 次世代を担う新鋭が相対した。6月7日に行われた欧州ネーションズリーグの一戦。ドイツのジャマル・ムシアラとイングランドのジュード・ベリンガムが短時間ながら同時にピッチに立った。共に2003年生まれの両MFは幼なじみだ。  ドイツで生まれたムシアラは、ナイジェリア系英国人の父親を持ち、英国で育った。8歳から16歳までチェルシー(イングランド)の育成部門に在籍。ユース年代はイングランド代表に選ばれ、そこで互いに切磋琢磨(せっさたくま)したのがベリンガムだった。  ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンに移籍したムシアラは、18歳の誕生日を前にドイツ代表を選択。2人は因縁のあるチームに分かれて戦うことになったが、ベリンガムは「ずっと友人」と決断を尊重する。  それぞれ順調な成長曲線を描いている。ベリンガムは昨夏の欧州選手権に17歳349日で初出場し、当時の最年少記録を更新。ムシアラは20年9月に17歳205日でバイエルン史上最年少得点をマークした。ベリンガムも現在はドルトムントでプレーし、ドイツ1部リーグでも競り合う日々だ。  中盤ならどのポジションでもこなせる点や狭いスペースでボールを扱える点で両者は共通。W杯で勝ち進めば、準決勝か決勝でぶつかる可能性がある。「僕には二つの心がある。生まれた国のために戦えるのは幸せだが、イングランドとの試合は特別」とムシアラ。絆を胸に、スターへの階段を上る。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕欧州ネーションズリーグ、競り合うドイツのムシアラ(手前左)とベリンガム(同右)=6月7日、ドイツ・ミュンヘン(EPA時事)
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