悔しさ胸にチームけん引＝杉本、キーマンの雰囲気―プロ野球ＣＳ・オリックス

　昨季の本塁打王が、頼もしい姿でチームに戻ってきた。オリックスの杉本が２試合連続となる適時打。前日の２打点に続く活躍を見せた。 　１点を先制された直後の一回。２死満塁の絶好機で打席が回った。４球目の変化球を捉えた打球は遊撃手のグラブをはじく内野安打に。三回の第２打席でも、しぶとく中前に落とす安打を放った。 　今季は開幕から不振を極めた。交流戦で首位打者に輝いたが、調子の波は激しいままだった。終盤には左脚を故障し、なかなかチームの力にはなれなかった。そんな中で、２日のレギュラーシーズン最終戦に途中出場して二塁打を放ち、「ほっとする一本。僕自身にとっても大きかった」と手応えを感じていた。 　第１戦のスタメン発表で杉本の名前が呼ばれると、ひときわ大きな拍手が起こった。ファンも杉本に期待をしている証し。「（今季は）思うような打撃ができなかった。ＣＳ、日本シリーズでは中心になれるように」。その誓い通りにポストシーズンではキーマンになりそうな雰囲気が漂っている。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕５回、勝ち越しの２ランを放つオリックスの杉本＝１３日、京セラドーム 〔写真説明〕５回、勝ち越しの２ランを放ち、ベンチ前で喜ぶオリックスの杉本＝１３日、京セラドーム