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「打率の壁」乗り越えた村上=最年少も「年齢関係ない」―王貞治さん・プロ野球


 村上が令和初の三冠王に輝いた。1973、74年に獲得した王貞治さん(82)=ソフトバンク球団会長=は自身の経験から、三冠王獲得の最大の壁は打率とみていた。「本塁打は一部の選手が相手だが、打率は全選手が相手。みんなが敵になってスタートする」と話す。  王さんは55本を放った64年、119打点で「二冠」は手にしたが、安打数で並んだ江藤慎一(中日)の3割2分3厘に3厘及ばなかった。今季の村上も本塁打と打点は独走状態でも、打率では大島(中日)、佐野(DeNA)と激しく争った。逃げ切る形でトップを守ったが、王さんの見立て通り、やはり率を維持することがカギだった。  1982年の落合博満(ロッテ)の28歳を更新する史上最年少で達成した村上。22歳という若さが注目されるが、王さんは「年齢はあまり関係ない。打てる人は打てる」とみる。「ましてやクリーンアップは一番勝敗にかかわる打順。それは村上君も十分理解していると思う。彼からしたら、なぜそんなこと(年齢)を聞くの、ということじゃないかな」  4番としてチームをリーグ連覇に導いた。王さんは「他の選手を圧倒的に引き離して、チームの勝利に貢献している。選手としては最高のこと」と評する。その言葉通り、村上は堂々たる成績で歴代の大打者に肩を並べた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕7回、56号となるソロ本塁打を放つヤクルトの村上(中央)=3日、神宮 〔写真説明〕7回、56号のソロ本塁打を放ち、記念のボードを掲げるヤクルトの村上=3日、神宮
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