「危機的状況」認識を＝札幌五輪招致で室伏長官―スポーツ庁

　スポーツ庁の室伏広治長官は３０日に東京都内で開いた記者会見で、東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件の拡大を受け、札幌市が進める２０３０年冬季大会招致に与える影響について「危機的な状況だと認識して取り組んでいるか、ということが大切」と述べた。汚職事件については「事実だとすれば公平性が求められるスポーツの世界では決して許されない。清算法人の大会組織委員会が責任を持って対応すべきだ」と指摘した。　 　室伏長官は、来年９月末までの任期延長が先に発表された。「今後も国民の皆さまにスポーツへの一層の関心を持っていただけるよう注力したい」と抱負を述べた。（了）【時事通信社】