対馬洋、師匠の言葉支えに＝大相撲

　大相撲九州場所の番付編成会議で新十両昇進が決まった対馬洋（２９）が２８日、リモートで会見に臨み、「痛い姿を見せない、精神的にも肉体的にも強い力士を目指したい」と意気込みを示した。 　日大出身。２０１９年には幕下上位まで番付を上げたが、けがもあって苦しんだ。右肩の手術を受けた時、師匠の境川親方（元小結両国）から「（番付が）少し下がった方が弾みがつく」と声を掛けられた。その言葉が支えになったという。 　出世に時間を要したものの、境川親方は「その間に蓄積された力がある」と言い、「ここを通過点と思って、厳しく見ていきたい」。同じ長崎県出身で、高校、大学の後輩にも当たる弟子の晴れ姿を喜んだ。　（了）【時事通信社】