新十両昇進の狼雅「時間かかった」＝大相撲

　新十両昇進が決まった狼雅は２８日午前、東京都葛飾区の二子山部屋でオンライン会見に臨み、「何度もチャンスがあったが、少し時間がかかった。うれしい」と語った。初土俵は２０１８年九州場所。幕下上位で長く足踏みしただけに、喜びもひとしおのようだ。 　１７年の高校総体の個人決勝では、先の秋場所で新関脇だった豊昇龍を倒した。スピード出世を期待されながら、「自分はメンタルがあまり強い方ではなかった」と振り返る。稽古や読書などを通じて精神面を磨き、ようやく壁を破った。 　師匠の二子山親方（元大関雅山）にとっては、１８年に独立してから初めての関取。「私もほっとしている。他の力士は狼雅の背中を見て追い付き、追い越してほしい」と期待を寄せた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕新十両昇進が決まり、オンライン会見で喜びを語る狼雅＝２８日、東京都葛飾区の二子山部屋（日本相撲協会提供）