９月も頼もしい今宮＝コンパクトな打撃徹底―プロ野球・ソフトバンク

　ソフトバンクの今宮は大振りだったスイングを改良し、今季は徹底してシンプルな形を心掛けている。それが奏功し、９月に入っても打率は３割前後をキープ。守備の名手というイメージが強いが、頼もしい打撃で貢献している。 　首位攻防３連戦の初戦は３番で起用され、１点を追う三回１死二、三塁で、中前への逆転打。３ボールからだったが「ベンチが打てという雰囲気だった」。七回先頭でもコンパクトなスイングで中前打を放ち、貴重な追加点のホームを踏んだ。 　今季は選手会長に就任。優勝争いを経験したことのない選手が多い中、１３年目の今宮の存在は大きい。「若い選手が優勝を意識してプレーする必要はない。ある程度経験した人間が背負っていかないといけない」。マウンドの投手への声掛けなど、特に若手との会話に意識を向けている。 　チームは手に汗握る接戦を制し、西武に１ゲーム差をつけた。今宮は「すごく緊張感のある中で、一戦も落とせない。最後に良い結果で終わりたい」。攻守の両面でチームを引っ張る覚悟を示している。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕３回、逆転の２点適時打を放つソフトバンクの今宮＝１２日、ペイペイドーム