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セリーナ「素晴らしい旅だった」=全米終え、競技生活に区切り―テニス


 【ニューヨーク時事】ニューヨークで行われているテニスの全米オープンで2日、女子シングルス3回戦で元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)がアイラ・トムリャノビッチ(オーストラリア)に敗れた。今大会後に競技生活に区切りをつけると表明していた40歳。「本当に楽しい道のり、素晴らしい旅だった」。穏やかな表情で言った。  敗色濃厚となった第3セット終盤。苦しそうに肩で息をしながらも、セリーナは戦い続けた。角度のついたショットを浴びせ、ネットに走り込んでボレーをたたき込み叫び声を上げた。  17歳で初めて四大大会を制した思い出の舞台。自身のフォアがネットにかかり、3時間を超える試合を終えた後は、感極まった。「両親には本当に感謝している。そして(姉の)ビーナス、あなたがいなければ今の私はない」。総立ちの観客の拍手に包まれ、姉もそっと涙をぬぐった。  シングルスで四大大会23勝、ツアー73勝。白人富裕層のスポーツというイメージが強かったテニスで姉とともに一時代を築き、出産後も第一線でプレー。競技の枠を超えて影響力を持ち続けた。  今後に関する質問が飛ぶと「どうなるでしょうね」とかわし、最後まで「引退」の言葉は口にしなかった。それでも、「母親になる準備はできているし、違う自分の姿も見てみたい。若いうちに人生を楽しみたい」。前向きな言葉を残し、「最後の全米」を締めくくった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕女子シングルス3回戦で敗れた後、ファンの声援に応えるセリーナ・ウィリアムズ=2日、ニューヨーク(AFP時事) 〔写真説明〕女子シングルス3回戦で敗退したセリーナ・ウィリアムズ=2日、ニューヨーク(EPA時事)
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