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村上、好機で真骨頂=成長重ね、最年少で大台―プロ野球・ヤクルト


 勝負強さこそ真骨頂だ。ヤクルトの村上が三回1死一、三塁の先制機で右翼席へアーチを架け、22歳の史上最年少で50号の大台に到達。日本選手では2002年に松井秀喜(巨人)が達成して以来、実に20年ぶりの快挙となった。  2ボール1ストライクからの4球目。大野雄の浮いた変化球を逃さなかった。強振して捉えた打球は、大きな放物線を描いてスタンド中段へ。「チャンスだったので犠牲フライでも、という気持ちで打席に入った。いい角度で上がってくれた」。本塁打を確信すると、いつものように右拳を握った。  シーズン50本以上を達成したのは、過去には王貞治(巨人)やバース(阪神)、バレンティン(ヤクルト)ら9人だけ。本塁打王は40本を下回ることも珍しくなく、村上も昨年は39本で初めてのタイトル獲得となった。  今季は疲労が蓄積する夏場から、驚異的なペースでアーチを量産。8月2日に史上初の5打席連続本塁打を達成すると、11日には史上最年少で40号をマークした。  若き大砲は「僕の本当の目標は一日一日成長すること。残り何年野球ができるか分からないけど、その目標だけは崩さずにやりたい」と話す。技術、体力、精神力。全てにおいて成長過程。記録尽くしのシーズンは、最後まで目が離せない。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕3回、50号の先制3ランを放つヤクルトの村上=2日、神宮 〔写真説明〕3回、50号の先制3ランを放ちガッツポーズする村上(手前)=2日、神宮
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