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ウクライナ選手が握手拒否=ベラルーシのアザレンカと―全米テニス


 【ニューヨーク時事】ニューヨークで行われているテニスの全米オープンで1日、女子シングルス2回戦に出場したウクライナ選手が、元世界ランキング1位でベラルーシ出身のビクトリア・アザレンカとの試合後の握手を拒否した。ロシアによるウクライナ侵攻が招いた選手間の緊張が、波紋を広げている。  世界ランク65位のマルタ・コスチュクは、アザレンカにストレート負け。試合後、通常はネットを挟んで行う対戦相手との握手をせず、代わりにラケットを出し、アザレンカのラケットと軽くぶつけ合った。コスチュクは米メディアに「私が今置かれている状況で、握手することが正しいとは思えない」とコメントした。  ロシアと同盟関係にあるベラルーシの選手は、中立の立場で大会に参加している。アザレンカは握手拒否にも「驚きはない。強制することではないし、彼女の困難な状況も知っている」。コスチュクの心情に理解を示した。  開幕前に大会が主催したウクライナ支援イベントでは、同国選手からの抗議により、アザレンカの参加が直前に取り消される騒動も起きた。ウィンブルドン選手権ではロシアとベラルーシの選手が除外され、世界ランクのポイントをめぐる混乱があったテニス界。今年最後の四大大会にも、やはり影を落としている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕女子シングルス2回戦でウクライナ選手に勝ったビクトリア・アザレンカ(左)=1日、ニューヨーク(ロイター時事)
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