川崎、難敵に４ゴール＝３カ月ぶりの「首位」―Ｊリーグ

　川崎が３カ月ぶりに首位の座に戻ってきた。横浜Ｍより消化が１試合多い状況での暫定とあって「首位とは思っていない。ただ、常に首位を目指して戦っているので、望んでいる所に立っている」と鬼木監督。王者のプライドがにじんだ。 　昨季までの２シーズンの鳥栖戦は１勝２分け１敗。史上最速優勝を決めた２年前は２分けと唯一勝てなかった難敵だ。だが上り調子の川崎にとって、今回ばかりはその相性の悪さも問題にならなかった。 　８試合ぶりに先発出場した知念が試合を動かす。前半２６分に近い位置で右クロスに飛び込み「久々のスタメンで不安もあったが、結果で示せた」。この先制点を皮切りに４ゴール。ボールも人もよく動いてスペースを突く。川崎らしい本来の強さを誇示する勝ち方だった。 　５月下旬からの失速は、敵地で鳥栖に引き分けたことがきっかけだった。新型コロナウイルスの影響で延期となった一戦を勝って８月は負けなしの４連勝。３連覇へ向けた道が再び開けてきた。「一戦必勝で戦っていくことだけ。ここからは自分たち次第」と指揮官。この勢いが横浜Ｍへの大きな重圧になる。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、先制ゴールを決める川崎の知念（左）＝３１日、等々力