下関国際「よくやった」＝地元がナインの勇姿を応援―高校野球

　第１０４回全国高校野球選手権大会の決勝が行われた２２日、山口県下関市内の商業施設には約１５０人が集まり、初優勝に挑んだ下関国際高ナインの勇姿を見守った。テレビ中継から流れる応援に合わせて手拍子が起こるなど、会場は一体となった。 　市内在住の会社員、中島亘さん（４８）は、監督の名前を取った「坂原マジック」や、「国際しか勝たん」などと書かれた手作りの応援ボードを１０種類ほど持参。優勝した仙台育英高について「隙がなかった」と悔しさを見せた一方で、下関国際高を「残念というより、よくやったなと思う」とたたえた。 　優勝候補筆頭だった大阪桐蔭高などを破っての決勝進出に、市内に住む男子高校生（１７）は、「同い年が強豪校を倒し、はい上がっていくのはかっこよかった」と目を輝かせた。選手のほとんどは県外出身者だが、市内在住の５０代のパートの女性は「親元を離れて厳しい練習をしてきた。下関で頑張ってきたから、こうしてみんなが応援に来たんだと思う」と笑顔で語った。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕下関国際高の応援に集まった市民ら＝２２日午後、下関市内