清宮、走者置いて初の一発＝もやもや晴らす１２号―プロ野球・日本ハム

　成長した姿を見せている日本ハムの清宮には、気掛かりなことがあった。今季放っていた１１本塁打が全てソロだったことだ。７月の球宴第１戦でのサヨナラの一発もソロだった。 　三回２死二塁で、心のもやもやを晴らす先制アーチを架けた。変化球をすくい上げるようなスイングで捉え、右中間席へ運んだ。 　今季初めて走者を置いた場面での本塁打となり、うれしそうにダイヤモンドを一周。ベンチに戻ると新庄監督と両手で固い握手を交わし、「何より得点圏で打つことができてよかった」。自然と安堵（あんど）の表情が浮かんだ。 　投手のクイックモーションに苦手意識があり、本人も不安を口にしていた。間合いを十分に取れなかったり、上半身と下半身をうまく連動させてバットを振れなかったりする課題があった。 　本拠地札幌ドームで胸のつかえを取り払った１２号を、さらなる成長のきっかけにしたい。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕３回、先制の２ランを放つ日本ハムの清宮＝３日、札幌ドーム