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前田中心、盤石の大阪桐蔭=森下、山田ら関西勢に好投手―高校野球・投手の注目選手


 第104回全国高校野球選手権大会は、6日に甲子園球場で開幕する。3度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭や、快挙の阻止と頂点を目指す各校から投打の注目選手を探った。  ◇大阪大会1失点  優勝候補筆頭の大阪桐蔭は、盤石の投手力を誇る。レベルの高い大阪大会をわずか1失点で勝ち抜いた。中心にいるのは、春の選抜大会でも活躍した左腕の前田。140キロ台中盤の直球を軸に変化球も精度よく投げ込む。  まだ2年生ながら既に完成度が高い。「自分がどれだけ(相手校の)3年生の気持ちを上回れるか。より強い気持ちを持ってやれば、自然と結果が出る」と言い、偉業に導く気概は十分だ。3年生の川原、別所も引けを取らない力がある。対戦校は勝つために複数のエース級を打ち破る必要があり、牙城は強固だ。  京都国際で昨夏の4強入りに貢献した森下は、プロ注目の左腕。今春はチーム内で新型コロナウイルスの感染が相次いだため、選抜出場を断念した。森下はその後、肘の不調もあったが、京都大会決勝は6回を1失点にまとめ、甲子園に向けて調子を取り戻しつつあるようだ。大舞台で無念を晴らそうという覚悟は強い。  今大会は関西勢に注目投手が多い。昨夏4強、今春は出場辞退の京都国際に代わって臨み決勝へ進んだ近江は、エース山田に懸かる期待が大きい。「次こそ優勝」と、階段をもう一つ上がる原動力になろうとしている。昨夏の覇者で、春季近畿大会決勝で大阪桐蔭を破った智弁和歌山は塩路、武元の二枚看板を擁する。  日本文理の150キロ右腕、田中は新潟大会決勝で11回を1失点で投げ切るなど、スタミナも申し分ない。選抜を経験した星稜のマーガード、明秀日立の猪俣、鳴門の冨田らがどれだけ成長した姿を見せるかも楽しみだ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕選抜高校野球決勝・近江戦に先発した大阪桐蔭の前田=3月31日、甲子園 〔写真説明〕練習試合後に握手する近江の山田(右)と京都国際の森下=6月8日、大津市
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