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宮市、初先発で躍動=プレーできる喜び胸に―東アジアE―1サッカー


 もどかしい展開が続く中、宮市が気を吐いた。10年ぶりの代表選出で、この日が初先発。「誇りを持ってプレーする」。3トップの右を担い、大きな期待を背負って10代を過ごした地元愛知に凱旋(がいせん)した。
 味方の縦パスに何度も抜け出し、クロスで好機を演出。スペースを消され、圧倒的なスピードで相手を抜き去るドリブルを披露する機会は少なかったものの、惜しい場面をつくった。後半20分すぎに退くまで存在感を示した。
 18歳でイングランドの名門アーセナルと契約。しかし、渡欧後は度重なるけがに見舞われ、2015年にドイツに移籍後は選手生命に関わる前十字靱帯(じんたい)断裂を左右の膝で経験。ピッチに立つことさえできない時期が続き、「このままキャリアが終わってしまうのでは。プロ選手としてやれるのは当たり前じゃない」。神妙な表情で当時の心境を明かす。
 10年のブランクは戦後に限れば日本代表で最長。試練を乗り越えた29歳は「大きな理想を持っていたが、今は一日一日を大事にしている。本当の意味で感謝できるようになった」。プレーできる喜びを表現した。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕前半、競り合う宮市(左)=24日、豊田スタジアム
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