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サッカー文化育んだ熱気=W杯日韓大会から20年


 サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会開幕から31日でちょうど20年。アジア初開催となった祭典がもたらしたものは、多かった。日本協会の田嶋幸三会長(64)は「サッカーを文化にするというJリーグが望んでいたことを、一層加速するものになったのは間違いない」と意義を述べた。
 日本は埼玉スタジアムでの1次リーグ初戦でベルギーと引き分けて初の勝ち点を手にすると、横浜国際総合競技場で行われた第2戦のロシア戦で稲本潤一が2戦連続ゴールを挙げ、W杯初勝利をつかんだ。初めて挑んだ決勝トーナメント1回戦は、雨の宮城スタジアムでトルコに0―1で惜敗。日本がいまだ果たせぬW杯8強を目指す挑戦はここから始まった。
 「自分たちは世の中の中心にいるみたいな不思議な感覚があった」。日本代表のゲーム主将を務めた宮本恒靖さん(45)は振り返る。大会中、日本列島は異様なまでの盛り上がりを見せ、新幹線が止まる各駅のホームにもサポーターが集まったほど。かつてないファンの声援も躍進を後押しした。
 W杯開催によって日本協会の財政は豊かになった。事務局などが入るビルを東京都文京区内に購入し、分配金によるサッカー施設の整備も各地で進んだ。Jヴィレッジ(福島)に続き、Jグリーン堺(大阪)、夢フィールド(千葉)と大型拠点も完成し、各代表チームの強化に活用されている。田嶋会長は「この20年間、順調な発展を遂げてきた」と語る。
 11月に開幕するW杯カタール大会は、日本にとって7度目の舞台。1次リーグでは強豪ドイツ、スペインと顔を合わせる。20年前と違い、日本人選手が当たり前のように欧州へ渡り、活躍するようになったが「いろんな評価の基準になる試合。そこを超えないとベスト8は見えない」と宮本さん。冷静な視点とともに大きな期待を寄せた。 (了)
【時事通信社】
〔写真説明〕W杯日韓大会などを振り返る日本サッカー協会の田嶋幸三会長=5月17日、東京都文京区
〔写真説明〕W杯日韓大会を振り返る宮本恒靖さん=5月17日、東京都文京区
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