存在感示した鎌田＝サッカー欧州リーグ

　フランクフルトの鎌田は、ビッグクラブとの対戦にも浮足立つことはなかった。得意のターンやワンタッチのパスで、何度も攻撃の起点となった。前半５分には素早い切り替えからスローインを受け、最初の好機を演出。チームに落ち着きをもたらした。 　バルセロナのシャビ監督は前日の会見で「注意すべき選手」として鎌田の名も挙げていたが、それにふさわしい存在感だった。献身的な守備、中盤での正確なパスに加え、相手ゴール前へ走り込む動きも怠らなかった。自らのシュート場面がなかったことだけが、やや悔やまれた。 　グラスナー監督は「選手たちは規律を守って本当によくやってくれた。謙虚さを忘れず、最良の準備をして全てを出し切りたい」。１４日に敵地で臨む第２戦。かつての輝きを取り戻しつつある難敵相手に４強入りを果たせるか。鎌田の出来も大きなカギとなる。（フランクフルト時事）【時事通信社】