投打同時出場に手応え＝大谷、最終登板で９９マイル―米大リーグ

　エンゼルスの大谷が二刀流でグラウンドに立ち続け、ファンの視線をくぎ付けにした。今季オープン戦で初めての投打同時出場。「最後の登板をしっかり、予定通りにこなせたのは一番良かった。スムーズにシーズンに入れると思う」と充実の表情で振り返った。 　キャンプ地のテンピで打撃練習を行ってから、試合が行われる敵地に移動。開始１０分前まではブルペンで投球練習を行った。試合が始まれば一回表の先頭打者として打席に立ち、その裏は投手として腕を振った。 　四回２死の第３打席で右前打。２番トラウトが凡退して攻守交代となると、三塁ベース経由でベンチに戻り、すぐにマウンドへ。その後はこの日最速の９９マイル（約１５９キロ）の速球も投げ込んだ。 　米大リーグ機構と選手会から、先発投手兼指名打者で出場できる「大谷ルール」が正式に発表された。大谷は「アグレッシブに攻められると思う。投手の方でも、打者の方でも。その後を考えずにというか。思い切って最初から飛ばしていけたら」と歓迎する。 　オープン戦２試合に投げ、次回登板は開幕投手として臨む４月７日のアストロズ戦。「自分のパフォーマンスを出せるように、あと１週間くらいだけど、しっかり調整したい」と意気込んだ。（メリーベール時事）【時事通信社】