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高校ラグビー選抜大会「幻の決勝」、練習試合で実現=リーグワン埼玉が会場提供


 ラグビーの全国高校選抜大会で、新型コロナウイルスの影響で決勝の出場辞退を余儀なくされた東福岡と、不戦勝により優勝した報徳学園(兵庫)が31日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園で練習試合を行った。「幻の決勝」は東福岡が37―10で勝利。会場を提供したリーグワンの埼玉が公式ユーチューブで配信し、本番さながらに気迫のこもった選手たちのプレーを伝えた。  決勝は同公園内の熊谷ラグビー場で31日に行われる予定だったが、前日の深夜に中止が発表された。東福岡が1回戦で対戦したチームに新型コロナの陽性者が出たため、規定により大会実行委員会が辞退を勧告し、同校が受け入れた。  埼玉の練習グラウンドは熊谷ラグビー場に隣接している。決勝がなくなったことを受け、両校が「グラウンドを貸してほしい」と依頼したという。PCR検査で東福岡の選手全員の陰性が確認され、練習試合が実現。同校の藤田雄一郎監督は「決勝と同じ気迫でいこうと臨んだ。(試合開催に)賛否はあると思うが、報徳さんにもうちにとっても、よかったと思う」と語った。  試合が終わると選手たちは整列して一礼し、握手で健闘をたたえ合った。ユーチューブで解説した埼玉のFW堀江翔太は「感動やな。頑張れ高校生」とエールを送り、バックスの松田力也は「試合ができたことはよかった。高校生のレベルも上がっているし、僕らも頑張らないと」と話した。(了)【時事通信社】
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