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大阪桐蔭、打線に緩みなし=頂点へ、昨夏のリベンジ誓う―高校野球


 大会記録に並ぶ6本塁打で大勝した準々決勝翌日の休養日。大阪桐蔭の星子主将は、練習で仲間に語り掛けた。「浮かれることなく気を引き締めて。つなぐ野球をもう一度やろう」。一夜明けて迎えた準決勝。言葉の効果は、結果に表れた。  一回は2死二塁で4番丸山が先制右前打。さらに二、三塁と好機を広げ、田井も2点右前打で続いた。2人が口をそろえたのは「(上から)たたく意識」。長打を警戒して深い守備位置を取った外野手の前に低く鋭い打球を飛ばし、いきなり3点を奪った。  その後も三回に6安打を集めて5点を取るなど、2試合連続の2桁得点となる13点。本塁打は松尾の1発のみだったが、安打は準々決勝を上回る19本を放った。「大きいのではなく、低くていい打球が増えている」と田井。丸山も「自分が打たなくても周りが打ってくれる意識」。約束事を徹底できていることに、打線全体の好調さを感じている。  盤石の戦いぶりを見せつけ、頂点まであと一つ。決勝で当たる近江は、昨夏の甲子園2回戦で敗れた相手。当時もベンチ入りしていた松尾は「去年の悔しさを持って戦っている。リベンジしたい」。雪辱を果たした先に、4度目の優勝が待っている。(了)【時事通信社】
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