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上々デビューの新人守護神=大勢、早くも2セーブ―プロ野球・巨人


 若手の台頭を掲げるプロ野球巨人に、抑えの新星が現れた。ドラフト1位新人の大勢投手(22)が、東京ドームで行われた25日の中日戦で、新人として史上2人目の開幕戦初登板セーブをマーク。「何事もスタートが大事。絶対的な守護神になりたい」と笑った。  剛の中に器用さがある。25日は自己最速に並ぶ158キロを計測して無失点に抑えた一方、力みから2安打と死球でピンチを招いた。この反省をすぐ糧にした。原監督からの「90%の力で」という助言を、26日のマウンドで実践。球速が落ちても安定感が増し、3人でぴしゃり。「下半身主導で投げた。自信と勉強になった」。早くも2セーブを挙げた。  関西国際大4年の時、右肘を骨折。その後、トレーナーから故障しない体の使い方を学び、股関節と肩甲骨の可動域を広げると球速が上がった。故障の時も幼少時に川崎病を患った時も、献身的に支えてくれた両親に感謝の気持ちを込め、初セーブの記念球は家族へ。「野球を続けられるかどうか分からないほど(のけが)だった。絶対に恩返ししたかった」  米大リーグ最多の652セーブを挙げた元ヤンキースのリベラに憧れる。マウンドに立つだけで相手に「もう駄目だ」と思わせるのが理想。「日本一になりたい気持ちが一番強い。その上でタイトル争いもできるといい」という。「大勢」という名前に恥じぬよう、大役の重圧に負けじと突き進む。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕プロ初セーブを挙げ、原監督(右)に祝福される巨人の大勢=25日、東京ドーム
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