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世論動かすアスリート=ウクライナ戦時下で発言、共感呼ぶ


 ロシア軍によるウクライナ侵攻開始から1カ月の間、スポーツ界ではロシアを締め出す動きやウクライナへの共感が広がった。SNSの発達を背景に、世界中にフォロワーを持つ有名選手の発言が、世論やスポーツ団体の意思決定にも影響を与えているようだ。  戦時下でウクライナ選手の強い発信が目を引く。柔道女子で東京五輪銅メダリストのダリア・ビロディドはロシアの侵攻当初に「なぜ人々の人生を壊すの?」とSNSに投稿。被害拡大が続くと「私たちは決して許さない。全世界が憎んでいる」とトーンを上げ、インスタグラムなどで6万件以上の「いいね」が付いた。20万回以上再生された投稿動画もある。  サッカーの元ウクライナ代表アンドリー・シェフチェンコ氏は、戦渦に巻き込まれた人を支援する寄付を呼び掛け、これまでに約30万ポンド(約4800万円)が集まった。  ロシア選手でも、男子テニスのアンドレイ・ルブレフが試合後、テレビカメラのレンズに「戦争はやめて」と書き、好意的な反響を多く呼んだ。  北京パラリンピックでは、国際パラリンピック委員会(IPC)がロシアとベラルーシの選手の出場を認める方針を1日で撤回。両国の選手が参加すればボイコットするとの意思を示した選手が少なくなかったとされる。この動きは、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、東京五輪の2020年開催を疑問視した選手らの声が延期の流れを強めたことと重なった。  日本スポーツマンシップ協会の中村聡宏代表理事は選手インタビューの経験も踏まえ、コロナ禍を経て「アスリートが自分の言葉で発言することが増えてきた印象」と話す。  「(コロナ禍は)スポーツができる日常が当たり前ではないと再確認した機会だったと思う。(ロシア軍侵攻も)機会を脅かされる重大なシーンだと感じられる」と背景を指摘。SNSはリツイート数などで反応が可視化されるため、「(選手は)何かしらの発言の影響があるだろうと考え、自覚を持ちやすい」と分析した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕東京五輪柔道女子48キロ級、ウクライナ代表のダリア・ビロディド=2021年7月、日本武道館 〔写真説明〕サッカー元ウクライナ代表のアンドリー・シェフチェンコ氏(中央)がインスタグラムに投稿した写真
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