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労使合意で球音戻る=新協定で試合に変化も―米大リーグ


 労使紛争で99日間に及んだロックアウトが解除され、米大リーグにようやく球音が戻る。マンフレッド・コミッショナーは「メジャーリーグが元通りになり、162試合を戦うと言えることに興奮している」。開幕は遅れるが、従来通りのシーズン実施を強調した。  新協定をめぐって、オーナー側と選手会は主に金銭面の条件で対立した。大リーグ全体の収入増に対し、選手の平均年俸が上がっていないことを選手会は問題視。年俸抑制の要因となる課徴金(ぜいたく税)、ドラフト制度などの見直し、若手選手の待遇改善を強く求めた。  ロックアウト突入後も両者の主張には大きな開きがあると報じられ、今月1日に開幕延期が決定。さらなる遅れが危ぶまれる中で急転した。国際ドラフトなどの懸案を先送りして歩み寄り、合意にこぎ着けた。  新協定ではグラウンドにも変化が生まれる。大リーグ公式サイトなどによると、ナ・リーグの試合でも指名打者制が採用され、ポストシーズンは2チーム増の12チームで実施。来季以降、投手の投球間隔を制限するピッチクロックや、守備シフト規制の導入といったルール変更が行われる可能性もある。マンフレッド氏は「今回多くのことを学んだ。大リーグの未来が楽しみだ」と期待を口にした。(ニューヨーク時事)【時事通信社】
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