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ウクライナ人コーチに支援の輪=日本フェンシング界が協力


 ロシア軍によるウクライナ侵攻に関し、日本フェンシング協会で強化に貢献してきたウクライナ出身コーチ2人を支援する動きが広がり始めた。ウクライナに残る2人の家族の国外脱出や生活再建に役立てようと、専用サイト上でクレジットカードを利用した寄付を6日から募っている。  支援対象は、昨年まで20年近くフルーレ日本代表を指導したオレグ・マツェイチュクさんと、昨夏の東京五輪で男子エペ団体の金メダル獲得に導いたオレクサンドル・ゴルバチュクさん。専用サイトには、激しい攻撃にさらされている北東部ハリコフで地下室に避難するゴルバチュクさんの家族の動画などが掲載されている。  「ウクライナ人コーチの家族を助ける会」を立ち上げ、今回の支援計画の発起人となった元日本代表監督の江村宏二さんは「(コーチ2人とは)長年一緒にやってきて身近に感じている。直接支援できないかと考えた」と経緯を説明。現在も日本で指導者として活動するマツェイチュクさんとは頻繁に顔を合わせており、「家族が心配で毎日眠れていない様子」と印象を語った。  日本協会の武井壮会長や現役選手が支援についてSNSで広め、寄付者は増えつつある。マツェイチュクさんの指導を受けて2008年北京五輪で日本人初の銀メダルを獲得した日本協会の太田雄貴前会長は、「何とか彼らの力になりたい。少しでも皆さまのお力添えを頂けると幸いです」とツイッターで協力を呼び掛けた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕フェンシング世界選手権の男子フルーレ個人で太田雄貴(右)が獲得した金メダルを手に笑顔を見せるコーチのマツェイチュクさん=2015年7月、モスクワ 〔写真説明〕フェンシングのウクライナ人コーチへの支援を呼び掛ける専用サイト(ホームページより)
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