女王の稲見、今季も軸に＝国内ツアー、今週開幕―女子ゴルフ

　国内女子ゴルフツアーの２０２２年シーズンが、今週のダイキン・オーキッド・レディース（３月３～６日、沖縄・琉球ＧＣ）で開幕する。今季は１１月下旬のＪＬＰＧＡツアー選手権リコー杯まで３８試合を予定。２０～２１年シーズンに初の賞金女王に輝いた２２歳の稲見萌寧を中心に、今季も２０代前半の精鋭たちがツアーをリードしそうだ。 　昨季９勝、単年の２１年だけで８勝を挙げた稲見は、昨夏の東京五輪でも銀メダルを獲得。新型コロナウイルスの影響で２年に及んだシーズンの終盤は腰痛などに苦しんだが、ここ一番での集中力と勝負強さが光った。 　今季に向け「まずは１勝を目指す」と控えめに語る。昨季の最終戦まで賞金女王を争った古江彩佳は渋野日向子とともに今年から米ツアーに本格参戦。稲見にとっては１５、１６年のイ・ボミ（韓国）以来、日本人選手としては００～０５年の不動裕理以来となる連続賞金女王が現実的な目標となる。 　稲見を追うのは賞金ランキング上位に名を連ねた小祝さくら、西郷真央、西村優菜ら。２３歳の小祝は昨季の獲得賞金が２億円超の実力者。２０歳の西郷はツアー未勝利ながら２位が７度もあり、初優勝すれば勢いに乗る可能性を秘める。昨季４勝した２１歳の西村は、安定感と爆発力を併せ持つ。 　昨年の日本女子オープンを制した勝みなみ、原英莉花は小祝と同じ黄金世代。若い勢力に負けじと、３５歳の上田桃子らも存在感を示しそうだ。 　１８歳のルーキー、佐藤心結も注目される。アマチュアだった昨年１０月、スタンレー・レディースで渋野らとプレーオフを争って２位。クオリファイング・トーナメント（ＱＴ）でも上位につけるなど地力は十分だ。（了）【時事通信社】