２１歳山口、自覚持ち鍛錬＝長打力で「９」つかむ―プロ野球・ロッテ

　ロッテ野手陣の全体練習で、２１歳の山口が率先して盛り上げる姿が目立っている。「若手が多い中で元気を出して、引っ張っていかないと」。言葉にも自覚がにじむ。 　秋田・明桜高からドラフト４位で入団し、２年間は１軍出場がなかったが、昨季は５番指名打者で開幕スタメンを勝ち取り、７８試合に出場して９本塁打。クライマックスシリーズでも一発を放った。 　昨季は一塁と外野の併用だった。守備位置にこだわりはなかったが、「今年は一塁のポジションを取らないといけない」。日課のようになっている中村奨と藤岡の早出の内野ノックにも参加するなどし、定位置確保に燃えている。 　自慢の長打力を生かすため、オフは下半身強化を掲げて鍛えてきた。キャンプでは福浦打撃コーチから下半身主導の打撃を学んでいる。 　将来の目標に尊敬する福浦コーチが背負った「９」をつけることがある。そのために「３年連続３０本塁打」のノルマを設定した。「一年間結果にこだわる。３０本打ちたい」。夢に近づくためにも、まずは開幕スタメンをつかみにいく。（石垣） 【時事通信社】 〔写真説明〕打撃練習するロッテの山口（手前）＝７日、沖縄県石垣市 〔写真説明〕守備練習するロッテの山口＝７日、沖縄県石垣市