Bリーグプレミアの川崎ブレイブサンダースは7月21日、桶谷大ヘッドコーチ(HC)HCと佐藤賢次ゼネラルマネージャー(GM)の就任記者会見を行った。記者会見の冒頭にはDeNA川崎ブレイブサンダースの代表取締役社長である川崎渉氏から桶谷HCとの3年契約が発表された。記者会見後には桶谷HCや佐藤GMによる質疑応答が行われ、就任の経緯やチーム構成などについて多くの質問が寄せられた。質疑応答での桶谷HC、佐藤GMのコメントの一部を紹介する。
佐藤賢次GMのコメント
ーー桶谷HCにオファーをした経緯は
桶さんと呼ばせていただきますけれども、前から知っている仲ですし、HCで対戦した経験もあります。オファーした理由は、実績、経験。対戦していてもいつも思っていましたが、勝負強さ。ここという時にチームの力を発揮する、そういう力を持っているコーチだなと思っていましたし、あとは育成。若手にチャンスを与えるということ、そういうことを全部含めた、チームをしっかりマネジメントしていく力はすごい人だなと。(桶谷HCへのオファーは)そういう経緯です。

ーーどういうチームを作っていきたいか
どういうチームを作っていきたいかは、まだまだこれから桶さんともっともっと話をしていかなければいけないですけれども、代表(のHC)も行かれているので、その中でもさっき桶さんからもありましたけれど「一体感を持って全員で戦う」、それが見えるチームを作っていきたいなと思います。
ーーメンバーがだいぶ変わったが、どういう意図があってのロスター変更だったか
まずは昨シーズンの課題であるリバウンド力、あとはオフェンスでいうと起点になる人。苦しいときにボールを預けられる、起点になる人。この二つが大きなテーマではあった。あとはレギュレーションが変わるので、オンザコート、同じコート上に帰化選手(とアジア特別枠選手)も含めて(外国籍選手が)4人出られるというところ。それが今シーズンどうなるか読めないところもありますけど、どんな状況になってもしっかとそこに対応できる、そういう編成を目指してきました。それに加えてシーズン中はいろいろなことがあるので、複数ポジションができる選手、そこも少し意識しながら選手を選んだというかたちです。
桶谷大HCのコメント
ーー代表のHCと川崎のHCとの両立をどう考えているか
今回、(ワールドカップ予選)ウィンドウ2からBリーグのチームと代表(のHC)というところでやっていますが、本当にネガティブなこともあるかもしれないんですが、ポジティブなこともやっぱりあって。
ポジティブなところで言えば、シーズン中にタイムアウトを取ったり、選手交代、ローテーションを考えるとか、バスケットのことをスムーズに考えられるというところはポジティブなところではある。ネガティブなところで言うとチームから離れてしまうというところ。ネガティブにはなるかもしれないですけど、逆に危機感を持っているからこそ、より密にコミュニケーションを取っていけるんじゃないかと。逆に時間があってダラダラ練習したり、ダラダラと時間を過ごすと言うこともあるじゃないですか、人間なので。逆に限られている時間、だからこそより密に、質の高い仕事ができるのではないかなと思っています。

ーー合流して今日(21日)が初めての練習だったようだが、チームの印象はどうか
さっき賢次(佐藤GM)と話をしていて、なんと言うか…真面目と言うか、ちゃんとやっているなと(笑)。言い方良くないですけど、ちゃんとやっているんですよね(笑)。(琉球ゴールデン)キングスがちゃんとやってないとか、日本代表がちゃんとやってないとかではなくて、より一つ一つのことに対してみんなが一生懸命集中してやっているなというのが見えて。もしかしたら皆さん(報道陣)がいるからとか僕たちがいるからというのがあったかもしれないですが、本当に緊張感がある練習、ワークアウトをやっていたなと。本当に7月のこの時期にしてはけっこうみんな仕上げてきているなという印象でした。
ーーBプレミア、新シーズンに向けての目標は
新リーグになるので、どこのチームも自分たちにチャンスがあるのではないかという思いでくると思うので、まずそこに自分たちが負けない力をつける。タフな力をつけるというのが一番大事かなと思っています。戦術、戦略とかね、どんなバスケットをやりたいとか何かキャッチーな言葉があるといいんですが、そういうことよりもどのチームよりもタフなチームを作っていく。目標はCSを狙えるチームで優勝争いをできるように、そういうチームを作っていきたいなと思っています。
ーーこれまでの選手も移籍してきた選手も今までと違う役割も出てくるため、(選手のポテンシャルを)引き出すことも必要になると思うが、どんなことを考えているか
シーズンも長いですし、今回はレギュレーションも変わるので、本当により個々の力がすごく大切になってくるのかなと思っている。スカウティングよりも本当に個が、競争力が高くて5対5が上手い選手というのがより大切になってくると思っている。もちろん僕たちは引き出す準備はしっかりしなければいけないですし、やらないといけないですが、選手たちにはその辺りのプレーイングタイムを勝ち取るとか、その自分の個性をこのチームにどう生かしていくかとか、あとはプレスで役割。どの役割を自分が責任を持って果たすかとか、そのところはこっち側から伝えていきたいなと思いますし、選手たちはその辺りを遂行していってもらいたいたいなと思っています。
どういうバスケットになるかというのは、それは僕がいつもそれを聞かれるんですよ、「どういうバスケット目指しますか?」って聞かれて。じゃあ、スピーディーなバスケットとか、超高速バスケットとかキャッチーな言葉はありますけど、そんなことよりも一番大切なのはさっき言った個々の力を引き出していって、それが「輪」として大きくなるというのが一番大切なので。いつも使うのはハイプロダクティビティー(高い生産性)という言葉を使うんですけど、だいぶ同じ言葉を使っていますが、結局総合力が一番高い、それぞれが生産性を持って、そっち側の生産力が高い、それがうちの総合力だと思うんですけど、そこの部分で他のチームを上回っていくことが一番大切なのではないのかなと思っている。
すごいスーパーエースがいたらそのスーパーエースを使いながら周りもうまく固めていくというのも、それが一番生産性の高いバスケットといえばそうであるし、でも今いるチームでどのメンバーと組んだ時に、その時間生産性が上がるか、ローテーションを見ながら誰と組んだら生産性が上がるか、そういうのを考えながらこのチームを作っていきたい。僕はどこへ行こうが結局はそういうことをやり続けるコーチだと思っているので、そういうことをやりたいなと。
先ほど賢次くんがいっていましたが、育成のところはやれる限りはやりたいなと。ターゲットプレーヤーが3人も4人もいるとむずかしい部分はありますが、大体は1人か2人なので。それこそこのチームは将来有望な選手たちもいるので、そういった選手たちをしっかりチャンスを与えながら、彼らも与えてもらうという思いでやるのではなくてつかみ取れるように。ただ、チャレンジをさせるにはこちらもちゃんと、失敗したけどその後のフィードバックやフォローをしっかりしながら育成、人を育てていきたいなと思います。
