Bリーグ1部(B1)は5月7日から11日にかけて各地でチャンピオンシップ(CS)クォーターファイナル(QF)が行われ、全体4位の千葉ジェッツはホームのららアリーナ東京ベイで、ワイルドカード1位(全体5位)の群馬クレインサンダーズと対戦。11日に行われた第3戦を72-68で勝利し、2連勝でセミファイナル(SF)進出を決めた。
1勝1敗で迎えた、運命の第3戦。第1クォーターは群馬の堅守に阻まれ、思うようにシュートを作れない時間が続いたものの、金近廉、ナシール・リトルの得点で食らいつき、18-18で同クォーターを終える。第2Qは好調の金近が2本の3ポイントシュートを沈めるなどしてオフェンスをけん引するも、群馬の高確率なアウトサイドシュートを止めることができず、37-41と4点ビハインドで前半を折り返す。
第3Q、ディフェンスのギアを一段階引き上げた千葉Jは、約6分間にわたり群馬を無得点に抑え込む好守を披露。一気に主導権を奪い返し、逆転して第4Qへ。試合終盤、連続ターンオーバーから群馬のトレイ・ジョーンズに猛追を許し、点差を詰められる場面もあったものの、リトルや渡邊雄太がフリースローを確実に沈め、最後は72-68で激戦を制した。
第3戦では、リトルが20得点7リバウンド、金近が14得点、渡邊が11得点6リバウンド6アシストを記録。SFではアウェイのハピネスアリーナで長崎ヴェルカと激突する。
第3戦後の記者会見ではトレヴァー・グリーソンHCと金近、富樫勇樹が記者の質問に答えた。

トレヴァー・グリーソンHCの群馬戦後コメント
――群馬戦・第3戦の総括
この3ゲーム、本当に素晴らしいシリーズになりました。一度振り返ってみると、1ゲーム目で自分たちが思うようなバスケを展開することができずに敗戦してしまい、そこからバウンスバックしてゲーム2。そして、ゲーム3ですね。
本当に今日(第3戦)はタフな試合になって。やっぱり前半で相手が54%という3Pシュート確率の中、相手にリードを許してしまって。ハーフタイムで改めてロッカー(ルーム)で、やっぱここはホームコートだって改めて認識することと、このチームを、今までやってきたことを、このプロセスを信じようって話をして。そこからですね、本当にディフェンスもやっぱ前半がちょっと緩かった部分を、特に3クォーター、ディフェンスが一気にギアが上がって。2桁のリードを取ることができました。
ただ、やっぱりそういう状況でも、群馬さんは素晴らしいので、カムバックしてくる中で自分たちが最後勝つことができてよかったなと思いますし。ただそれ以上に、やっぱり群馬さんは、怪我が多い中で、最後の最後まで気持ちを込めてハードにプレーしたことを本当に称賛に値するなと思います。

――SFの長崎戦に向けて、どんな準備をしていくか
まず改めて長崎さんっていうチーム、本当に今シーズン、素晴らしい活躍をされていて。先週もホームゲームで、この1週間しっかり準備されてるのかなと思うんですけど、自分たちはここから1日休んで、しっかり準備する期間が多分短いと思うんですけど。
ただこの3連戦で大きく得たものは、「戦う気持ち」というところが本当に大きかったのかなと思います。特に、チームとしてうまくいかなかったときとか、負けた試合とかも含めて。やっぱり自分たちは、そこで別に怪我が多かったからもうしょうがないよね、って頭下げて終わることもできたんですけど、そうじゃなくてしっかりレスポンスする。戦い続けて粘り強く戦い続けて、最後までいける。特に今日、ハーフタイムでビハインドの状態になったんですけど、みんなで、チームで団結して改めて戦い抜くことができたのもチームとして大きかったですし。
このプレーオフっていうのはいろんな逆境に立ち向かって、それにどう対応するかがすごく大事なので。今日、そしてこの3連戦もそうなんですけど、その気持ちがチームにとって大きな成長だったし、(長崎戦でも)大事になってくると思います。
金近廉の群馬戦後コメント
--群馬戦・第3戦の総括
まず、本当に勝ててよかったなっていうのが一番です。ホームコート(で1勝を)取れて、そのアドバンテージを最大限活かして、勝ち切ることができてよかったなと思います。
――勝利と自身の活躍をどう感じているか
本当に、とにかく勝ちたかったので。なんとしてもどんな形であれ。コーチも言ってましたけど、50点差で勝とうが、1点差で勝とうが変わらないので。本当に負けたら終わりっていう試合で、今日こういうパフォーマンスができたので。それが自分の中では一番よかったと思いますし、これが次のシリーズにも大きく活きてくるなと思います。
――大一番でプレータイムを得られたことは自信になっているか
そうですね。3シーズン目ですけど、もちろんレギュラーシーズンで自分の活躍でチームに勝利をもたらすことができた試合っていうのは、何試合かありますけど。やっぱりCSではそういう試合はほとんどなくて。強度が上がる中でプレータイムが(これまでは)無かったので、それを自分の力で確保できたっていうのは、一つ大きい成長かなと思います。

富樫勇樹の群馬戦後コメント
――群馬戦・第3戦の総括
ゲーム3まで、初戦負けから追い込まれた状態でこの2勝はすごく大きいと思います。今日も我慢強く戦うことができたので、チームとしてすごく成長できた試合だったと思います。
――自身の役割をどう捉えているか
自分が、もう15本、20本シュートを打つチームではないので。そういう試合展開になれば、もちろん打ちますけど。基本的には、しっかり自分の求められているところを(やる)。実際控えから出ているというところもありますし。その辺を考えながらやっていきたいとは思います。
でもやっぱり、実際今日の試合も僕とナアズ(リトル)と(金近)廉と3人ベンチから出てきて、点数につなげられたと思うので。そういう意味ではベンチから出る強みという部分もあると思うので。いい流れに持っていけたらなとは思います。

――QFでの我慢強さをどう評価しているか
自分たちのバスケットをできるだけ長くできるようにしたいという気持ちはありますけど。やっぱり(そう)させてもらえない中で、勝ち切れるというのは強いチームの一つの証だと思いますし。ロースコアゲームになろうと、しっかり我慢して戦えたところはすごく良かったかなと思います。
――SFの長崎戦に向けて
かなりタレントもそうですし、オフェンス力のあるチーム。A東京戦とか見ていても日本人選手があれだけ(活躍していて)、3ポイントだけではなく、ドライブだったりカッティングと、オフェンスリバウンドと、点数の取り方がすごく多彩なので。その辺をチームとしてはもちろん、ディフェンスが一番警戒するところではあるかなとは思いますし。これからスカウティングをやると思いますけど、チームとして決めたことというか、やられてはいけない選手、どういうやられ方(はいけないか)、というところはすごく大事だと思うので。しっかり徹底してやっていきたいなと思います。
(髙山慎之介)
