Bリーグ1部(B1)は7日、チャンピオンシップ(CS)クォーターファイナル(QF)が開幕。全体1位の長崎ヴェルカは7日と8日の両日、ホームのハピネスアリーナでワイルドカード4位(全体8位)のアルバルク東京と対戦し、第1戦を93-78、第2戦を96-56でそれぞれ勝利。初出場となるCSで、セミファイナル(SF)進出を果たした。
SF進出に王手をかけて臨んだ第2戦では、序盤からA東京を圧倒。ジャレル・ブラントリーの3ポイントシュートで先制すると、開始から4分経たずに12−0のビッグランを決める。その後もイヒョンジュンを中心に得点を重ね、23−15で第2Qへ。ここでは熊谷航がファウルトラブルとなったものの、控えの山口颯斗や星川堅信、松本健児リオンらがディフェンスで流れを守り、イのフリースローやアキル・ミッチェルのダンクなどでリードを広げ、45−27で前半を折り返す。後半でも長崎は攻守ともにその強さを発揮し、A東京を突き放すと、最終的に96−56と40点差をつけて快勝。リーグ最速でSF進出を決めた。
長崎は第2戦では、イがフリースロー14本中14本を成功させ、27得点10リバウンドのダブルダブルを記録。スタンリー・ジョンソンが20得点9リバウンド、今季限りでの引退を発表している狩俣昌也は3得点を記録した。
15日から18日にかけて行われるSFはホームのハピネスアリーナで、千葉ジェッツ(東地区2位・全体4位)と群馬クレインサンダーズ(ワイルドカード1位・全体5位)の勝者と対戦する。
第2戦後の記者会見では、モーディ・マオールHCとイ、狩俣が記者の質問に答えた。
モーディ・マオールHCの第2戦後のコメント
ーーA東京戦・第2戦の総括
ディフェンスが本当に素晴らしかったと思います。ターンオーバーを特別誘ったわけではないですが、毎回しっかり3Pシュートを消したり、いいショットを作らせなかったところが非常に素晴らしかったと思います。選手一人一人がエフォート(奮闘)してしっかりと出しきってくれて本当に見事でした。そしてゴール下でのエフォートも素晴らしかったです。A東京さんという素晴らしいチームに対して、オフェンスリバウンドを4に抑えたところも非常に素晴らしかった。しっかり(役割を)遂行してくれて戦ってくれた選手陣を誇りに思います。
また、普段こういう場面(記者会見)で自分は特別に誰かを誉めるということはしないのですが、今日(第2戦)に関しては颯斗、堅信、リオンの3人を誇りに思います。というのも、ここまで難しい状況や場面というのはたくさんありました。馬場が試合開始すぐに2ファウルでファウルトラブルになってしまったり、(熊谷)航もファウルトラブルになってしまったりしたので、颯斗と堅信、リオンが今日オフェンスもディフェンスもステップアップしてくれました。堅信もリオンも昨日(第1戦)ではほとんどプレーできていませんが、そこで今日出てきて、しっかりディフェンスのところで頑張ってくれたことが素晴らしかったです。

ーーチーム創設初となるCS進出からSF進出を決めてどう感じているか
まず昨日の前半が終わった時点では明らかにまだ自分たちは(CSで戦うことが)一年目だなということを非常に感じていました。躊躇していたり、一つ一つのプレーに迷いが見えました。しかし、(第1戦の)後半からしっかり自分たちがCSに慣れてきたかなという印象です。自分たちがCSの一員だというふうにプレーできていた。今日(第2戦)ではしっかり始めからそういうプレーができていました。この試合の中でしっかり積み上げていくことができました。今回のクォーターファイナルに関しては、そこがしっかりできたことは非常に良かったなと思います。
自分たち以外の7チームはCSを経験しているチームで、例えばアルバルクさんに関しては何年もずっと(CSを)経験をしていて、EASL、天皇杯も何回も経験しているチームです。なので、昨日の最初の前半20分以外は自分たちがCSの一員としてプレーできていて非常に良かったと思います。自分たちはしっかりシャープにプレーできていて、達成したいことをしっかり達成して、CSの強度だったり、努力してプレーできていました。そこは組織としても成長できていたので、非常に良かったと思います。ここからまたしっかりと学んで、今までやってきたことを次のラウンドでも、ファイナルの横浜アリーナでもできるようにしていかなくてはならないと思います。
ーー第2戦ではトータルリバウンドで50本と全員が共通認識を持って取り組んでいたように思うが、リバウンドに対してはどう考えているか
はい。確かにリバウンドは全員が共通認識を持って、大事だと思っています。Bリーグの歴史を少し調べたのですが、明らかなのはリバウンドを制しているチームが勝っている。6、7年の間で調べてみると、大体決勝に行くチームはリバウンドを制しているチームです。特にオフェンスリバウンドのレートでしっかり勝っている。そしてファイナルの接戦の試合を見てみると最後のオフェンスリバウンド1本、2本、大事なところで取られているチームが負けたりしている。正直これはシーズンが始まる前からずっと伝えていて、今日に関しては本当にリバウンドも素晴らしかったですし、また来週自分たちはしっかりそこを支配していかなくてはいけないと思います。
イヒョンジュンの第2戦後のコメント
ーーA東京戦・第2戦の総括
今日の試合ではしっかりチームで勝てたことは非常に良かったと思います。レギュラーシーズンで2試合アルバルクさんには負けてしまっていたので、そこの準備がしっかりできていたと思います。あとリバウンドのところ。トータルで50本取れていたところも非常に良かったのと、フィールドゴール数のところで(長崎は55本中29本成功、A東京は65本中23本成功)相手よりも多くシュートを決められていたことも良かったです。

ーーレギュラーシーズンも含めて全ての試合で先発を務めている。その役割についてどう考えているか
まずお伝えしたいのは選手全員が自分たちの役割を理解していて、もちろん自分だけではなく選手全員がチームから信頼を得ています。それと同時に、咋シーズンNBLのチームでなかなかスタートで出られない、プレーできない時期がたくさんあって。だからこそこうしてスタートで出られているときというのは責任感というのはすごくありますし、だからこそしっかりスタート、出だしをよくすることによってベンチの選手たちがもっと気持ちよく出られるようになると思う。そこの責任感は常に感じていますし、ブースターの方たちにもそうですし、やっぱりそういう責任感をもってプレーすることが非常に大事だと思います。そしてそれがこういう結果につながっているのだと思います。
狩俣昌也の第2戦後のコメント
ーーA東京戦・第2戦の総括
昨日今日と、特に今日は前半から試合に出た選手たちが素晴らしいインテンシティーとフィジカルさ、本当に高い強度の中で最初からできた。それがすごく良かったなと思います。

ーーチーム史上初となるSFを決めての思いはどうか。そして今季限りでの引退を発表されているが、SFではどんな姿をファンの方々に見せていきたいか
自分ができること、目の前のことに集中して先を考えず、あまり悪かった部分を振り返らずに、今できることを最大限どれだけ表現していくかというところ。また、ずっとこのチーム全員がそうなのですが、正しいことを正しくやり続けようという積み重ね、習慣というのが選手もそうですし、コーチやトレーナー、スタッフみんながそういうマインドを持っているチーム。なので、そこは最後まで自分にできるところもそうですし、正しいことを正しくやり続けた先に良いことはあるんじゃないかなと思う。そこはコートの中でも外でも、今自分ができる、チームのためになること、そういうことを表現していけたらいいかなと思います。
