Bリーグ1部(B1)は5月2日と3日の両日に各地でレギュラーシーズン(RS)最終節となる第36節が行われ、西地区の琉球ゴールデンキングスはアウェイの日環アリーナ栃木で東地区の宇都宮ブレックスと対戦した。
第1戦はシーソーゲームの展開となり、後半には最大で7点のリードを得たものの、最終盤でミスなどから宇都宮に得点を許し、82−83で惜敗となった。
翌第2戦、第1クォーター序盤は松脇圭志や30試合ぶりの先発となった佐渡原遼の強度高いディフェンスでリズムをつくり、ロースコアの展開に持ち込む。オフェンスでは脇真大とジャック・クーリーが得点源となり、42−43と1点ビハインドで折り返す。第3Qは脇や小野寺祥太、佐渡原らを中心に堅守で宇都宮の攻撃を抑え、徐々にリードを広げていく。第4Qもそのままディフェンスの強度を保ち、最終的には92−70で琉球が快勝。RS最終戦を白星で飾った。
琉球は第2戦では、クーリーが23得点15リバウンド、アレックス・カークが19得点14リバウンドとそれぞれダブルダブルを達成。脇は12得点6リバウンド、松脇は3ポイントシュート4本(成功率50パーセント)を含む12得点と攻守でチームに貢献した。チーム全体でリバウンドは55本、セカンドチャンスポイントで26得点を挙げるなど、チームの武器を生かした形となった。
通算42勝18敗で2025−26シーズンのRSを終えた琉球は西地区3位、ワイルドカード2位(全体6位)でチャンピオンシップ(CS)に出場する。8日から行われるクォーターファイナル(QF)では、アウェイのウィングアリーナ刈谷で西地区2位(全体3位)のシーホース三河と対戦する。
第2戦後の記者会見では桶谷大HCと脇が記者の質問に答えた。
桶谷大HCの宇都宮戦第2戦後のコメント
ーー宇都宮戦・第2戦の総括
前半は昨日(第1戦)と同じような展開にはなりましたが、後半もう一つディフェンスのギアを上げてくれて、ボールプレッシャー、フィジカルコンタクトのところを頑張ってくれた。あとはコンテストですね。今までで一番、ブレックスさんに対していいコンテストでできていたので、そこでこういうゲームになったのかなと思います。
もちろん、ブレックスさんのシュートが入らなくなったというところもありますが、それまでにしっかり自分たちのインテンシティーを上げつつ、コンテストをしっかり行くところ。シュータークローズアウトのところは、今までシューターに対しても、やっぱりそのレベルで、飛んでも決めてくるようなチームに対してハードクローズアウトもなかなかできていなかった部分もあるので、そこの部分で本当にみんながプライドを持ってやってくれたかなと思います。
後半、第3Qで13失点、4Qで14失点。チームで一つ乗りこえられたかなと思います。課題は残りましたけど、それでもいいゲームができた。ただ、昨日と同じようなシチュエーションにして、自分たちでもう一回それを乗りこえるというようなシチュエーションにならなかった。というか、神様がそういうふうにしてくれなかったけど、それは自分たちが練習のときにもう一回プレスもしっかりやって、またブレックスさんと、いまのところ(チャンピオンシップの)セミファイナルで当たる可能性はあるけど、クォーターファイナルではあたらないので、セミファイナルかファイナルでまた当たるときにそこでまたできるようにしていきたいなと思います。

ーー第2戦では脇と松脇のシュート精度もよくいい活躍をしていたように思うが、HCはどう評価しているか
出だし、ちょっとマツ(松脇)もなかなかボールを触れなくて。でもマツが一本(シュートが)入ったときに、そこで(岸本)隆一なんかがマツにプレーをやらそうとしてくれた。脇が入ったときは脇と小野寺(祥太)やサド(佐渡原遼)、彼らのディフェンスのインテンシティーがめちゃくちゃ高くなった。やっぱりそこの部分で、セカンドユニットの差で前半マイナス部分を取り戻せたかなと思う。
そこからまた松脇が一回戻ってきたときに、松脇が打つシュートだったり、クリエイトのところでチームに貢献してくれた。ヴィック(ロー)も良かったけれど、ボールを離したからこそ他の選手も活躍できる場面があったりした。僕は今日(第2戦)、脇がMVPかなと思っていて、彼の良さが存分に出た試合だと思う。シュートは入る入らないはもちろんありますが、それでもそれ以上に彼が持っているものでチームを勝たせられることができる。今日、それをしっかり出してくれたかなと思います。
ーー先ほど総括で出た課題というのはどういったものか
40分間でなかなかオフェンスのところでスムーズにプレーが続かなかったり、特にエクスキューション(遂行力)ですね。プレーを、これをセイムページ(同じ方向を向くこと)でやろう、というときに一個ずつずれてしまうとか、エントリーは入れないとか。やっぱりそういうところがあるので集中力というか、個人の集中力プラスアルファ、チームとしてみんなでヘルプし合いながら声をかけ合いながらプレーセットに入るとか。そういうところをちゃんとしていかないと強いチームと、特にブレックスさんみたいなインテンシティー高いチームに対して外に外に追い出されて24秒、みたいになってしまう。そういったところをプレーオフでしてしまうと一気に波を持っていかれるので、直していきたいなというところです。
ーーCSに向けて、ここからどう切り替えて目指していくか
僕たちは本当にアップダウンが激しいチームで、自分たちの負けパターンがあって、勝ちパターンはたくさんあるんですが、負けパターンはだいたい決まっている。その負けパターンにならないように。それは一人ではできないですし、コーチだけでもできないし、本当「団結の力」じゃないですけど、みんなの力で負けパターンではなくて勝ちパターンにもっていけるようにしていきたい。ただそれだけです。それを一つ一つこなしていければ、自ずと結果は出てくるかなと。結果だけみてもしょうがないので、まず目の前の自分たちがやるべきことをどのようにしてやるか。そういう試合をやっていきたいなと思います。
脇真大の宇都宮戦第2戦後のコメント
ーーHCからプレーに対して良い評価だったが、この2戦の手応えは
昨日、僕のところでトランジションなどでイージーなシュートを落としてしまっていたので、本当にチームに迷惑をかけたなと思っています。今日はもう一回アタックを狙いつづけてしっかりフィニッシュをしないといけないという思いで挑んだので、それが形になって良かったと思います。また、やっぱりうちのチームはディフェンスのチームだと思うので、そこでインテンシティーを上げられたので本当に良かったなと思います。僕だけでなくて他の選手たちもリバウンドだったり、ヘルプのローテーションだったり、本当に今日はすばらしかったと思います。

ーー宇都宮の小川敦也との対戦がとても楽しそうに見えたが、対戦してみてどうだったか
やっぱり敦也とやるのは楽しいですし、こうやって大学の頃から切磋琢磨してきたので、本当に楽しかったなと思います。また大きな舞台で戦えたらなと思っています。
ーーCSに向けて、対戦相手がシーホース三河に決まったが、どう戦っていきたいか
やっぱりもう、やるだけですし、CSとなったらまたこのレギュラーシーズンとは違った戦いになってくる。僕らはレギュラーシーズン負け越していますけど、本当CSって何があるかわからないというのは僕たちが一番知っていると思います。なので、そういった波乱の展開になる可能性もありますし、そういうところで僕たちが強い気持ちを持ってプレーすれば絶対に上に行けると思っている。そこは僕たちも自信がありますし、これから戦っていく上でやるべきこと、ディフェンスやリバウンドというところを徹底したいなと思っています。
