【ワシントンAFP=時事】米国人は新大統領の就任式であらゆることに注目する傾向がある。就任宣誓に臨んだジョー・バイデン氏がスイスの高級時計メーカー、ロレックス製の7000ドル(約70万円)の腕時計を身に着けていたことを、そんな国民たちは見逃さなかった。(写真は米連邦議会議事堂で行われた大統領就任式で、就任宣誓するジョー・バイデン新大統領。隣は妻のジル・バイデン氏)
 バイデン氏のこの選択は、最初の慣習破りの一つとなった。歴代の大統領が就任式に臨む際に選んできた腕時計は、もう少し普段使いのもの、しかも国内で製造されたものだった。それこそバイデン氏が振興したいと言っているタイプの産業だ。
 米紙ニューヨーク・タイムズは、バイデン氏がしていたステンレススチール製のロレックスのモデル「デイトジャスト」について、「(ドナルド・)トランプという名前でない全ての大統領が近年間、目立つ形で着けてきた庶民の腕時計とは大違いだ」と皮肉った。
 もちろん、ロレックスを着用した大統領はバイデン氏が初めてではない。ドワイト・アイゼンハワー、リンドン・B・ジョンソン、ロナルド・レーガンといった大統領たちもファッションの好みが似ていた。
 しかし、ビル・クリントン氏の時代から、大統領はより控えめな、あるいは愛国的な腕時計を好んできた。
 クリントン氏は米時計メーカー、タイメックスの「アイアンマン」を選んだが、米紙ワシントン・ポスト紙の称賛は得られなかったようで、同紙は1993年の就任式後、この時計を「レンガのように厚く、ヘルニアのように立派なプラスチック製のデジタル腕時計」と評した。
 クリントン氏の次のジョージ・W・ブッシュ氏はさらに節約家で、同じタイメックスの50ドル(約5000円)以下のモデルを身に着けていた。
 バイデン氏が副大統領を務めた2009年から2017年の大統領、バラク・オバマ氏は、デトロイトに拠点を置くシャイノラやカリフォルニア州のヨーググレイといった米国の時計メーカーのモデルを愛用していた。
 一方、ゴールド好きで知られるトランプ氏が着けていたのは、パテック・フィリップの「ゴールデン・エリプス」やロレックス、ヴァシュロン・コンスタンタンといったスイス製の高級腕時計だった。
 ツイッター上のバイデン氏のファンらは腕時計騒動に一斉に目を丸くし、トランプ氏を敵視する元スター・トレック俳優のジョージ・タケイ氏は「ノー(ニューヨーク・タイムズ)。われわれはオバマがタンスーツ(明るい色のスーツ)を着ても気にしなかったように、ジョー・バイデンがどんな時計を着けようと気にしない」と投稿した。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/01/26-11:32)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「「米国製」呼び掛けるバイデン氏、腕にはスイス製ロレックス