【アレシボAFP=時事】米領プエルトリコにあるアレシボ天文台の巨大電波望遠鏡が1日、崩壊し、900トン余りの受信機が約140メートル下のパラボラアンテナに落下して粉砕した。同天文台は、映画「007」シリーズの撮影でも使われていた。(写真は米領プエルトリコで、崩壊する前のアレシボ天文台望遠鏡のアンテナ部分に開いた穴)
 同天文台では今年、パラボラアンテナの上につり上げられていたプラットホームを支えていたケーブルのうちの2本が断線。エンジニアからは老朽化を警告する声が上がり、全米科学財団(NSF)は先月、望遠鏡の解体を発表したばかりだった。
 現場の写真には、空中にちりが舞い上がる様子が写されている。NSFの広報担当ロブ・マーゲッタ氏はAFPに対し、プラットホームが落下したことを認め、負傷者が出たとの情報はないと説明。「さらなる詳細は確認でき次第、発表する」と述べた。
 アレシボ天文台の望遠鏡は世界最大級で、1960年代から多くの天文学上の発見に貢献してきた。壮大なスケールと立地でも有名で、映画『007/ゴールデンアイ』ではこのパラボラアンテナの上でアクションシーンを撮影。映画『コンタクト』では、米女優ジョディ・フォスターさん演じる天文学者が宇宙人の信号受信を試みる施設としてアレシボ天文台が使われた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/02-10:19)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「アレシボ天文台が崩壊 プエルトリコの巨大望遠鏡