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王朝に愛された高級車ずらり、イラン革命から半世紀


【テヘランAFP=時事】1979年のイラン革命まで、パーレビ王朝はぜいたくな生活を送り、誰も見たことがないような高級車を愛好していた。(写真はメルセデス・ベンツ、ポルシェ、フォルクスワーゲンが共同で手掛けた「MPVテヘラン」を見る来場者。イラン・テヘラン郊外のイラン自動車博物館で) 革命から約半世紀、王室メンバーに愛された車の数々がこのほど、イランの自動車博物館「Iran Historical Car Museum」で公開された。展示開始以降、会場には多くの人が足を運んでいる。 「これらの車はイランの文化遺産の一つだと考えています」と館長のムハンマド・ファアル氏は語る。「これは王朝のものではなく、国民のものです」 博物館は、パーレビ王朝から接収の資産を管理するボンヤード・モスタザファン財団によって運営されている。 館内には高級車がずらりと並び、中には複数の自動車メーカーが協力して完成させた車もある。 パーレビ国王がドイツの技術を好むことを知っていたメルセデス・ベンツ、ポルシェ、フォルクスワーゲンの3社は、1972年に各社の技術を結集し、全く新しい車を手掛けた。「MPVテヘラン」だ。 鮮やかなオレンジ色のMPVテヘランは、12歳だったレザ皇太子(当時)が運転を覚えるためのプレゼントだった。 MPVテヘランには二つのエンジンキーがある。銀のキーでは、スピードが時速30キロ以下に抑えられ、金のキーでは時速170キロで走行することができる。 会場を訪れたファルザネさん(55)は、「革命後に残った貴重なものが一堂に集まるこの場所が好きです」と話し、「われわれの歴史を教えてくれます」と続けた。 会場には、自動車55台、馬車2台、オートバイ4台が展示されている。■ヒトラーの贈り物も 展示の目玉は、1930年製のピアスアロー「モデルA」だ。 当時、米国製の自動車としては最も高価だったモデルAを購入したのは、他でもないパーレビ国王だった。 価格は、当時のイラン国家予算の約8分の1に相当する3万ドルで、バンパーとヘッドライトには金メッキが施されている。 アドルフ・ヒトラーがパーレビ国王に贈ったメルセデス・ベンツの1934年製「500K アウトバーンクーリエ」も来場者の間で人気だ。 これは現存する最後の1台で、製造された6台のうち5台が、第2次世界大戦中に破壊されている。【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2021/12/14-12:24)
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