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多様性を活かす組織へ OKIのダイバーシティ経営


沖電気工業株式会社アイキャッチ
(画像=沖電気工業株式会社)
八反田 徹(はったんだ とおる)
沖電気工業株式会社(OKI)執行役員人事総務部長
1986年にOKIへ入社後、26年間に渡りPBXや官公庁・自治体・電力会社向け各種システム、通信キャリア向けソリューションの営業に従事。 その後、経営企画部でグループ企業政策や働き方改革などに携わり、2021年4月に人事以外の領域での経験を活かしOKIの人事変革をミッションとして人事総務部長に就任。 2022年4月より執行役員。
OKI
OKIは創業から140年にわたり、企業理念の「進取の精神」をもって、情報社会の発展に寄与する商品を提供しています。 また、「社会の大丈夫をつくっていく。」をキーメッセージに“モノづくり・コトづくり”を通じて、より安全で便利な社会のインフラを支える企業グループを目指しています。

OKIのダイバーシティ経営への取り組み

私たちOKIは、経営戦略の一部として、社員の多様性を尊重し、価値として活かすことで、モチベーションを向上させイノベーションを起こし、組織の持続的な成長を目指す施策である「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進してきました。

私たちの業界はエンジニアの比率が非常に高く、さらにOKIはハードウェアなどを扱う事業が多いため、女性の在籍比率が低い電気や機械に関連する学科から採用することが多く、結果として男性比率が高くなってしまうのが実情です。

そのような中、女性社員たちが活躍し、キャリア形成できる環境を整えるために、制度を整えるだけにとどまらず、職場の考え方や意識の変革にも取り組んできました。

例えば、2014年度から毎年 、OKIグループ全体でダイバーシティ&インクルージョンについて学ぶ「ダイバーシティセミナー」を開催しています。初期は女性社員と経営陣のみが参加していましたが、現在では全社員が参加できるスタイルとなっています。

(画像=OKI 新卒採用者における女性比率)

ダイバーシティ経営において目指す姿

最初は、セミナーや教育の場は設けても、新しい考え方がなかなか浸透しないことに悩んでいました。しかしながら、このような意識改革に向けた取り組みを粘り強く継続してきたこともあって、確実に変化はしてきていると感じています。一部に存在した男性だから、女性だからというようなジェンダーベースの思考が、今ではほとんどなくなって来たように思います。

私たちは、こうしたジェンダーのダイバーシティにとどまらず、最終的にはものの見方や考え方などの多様性を指す「コグニティブダイバーシティ」の実現を目指しています。会社として変化をしていくためには、多様な経験・認知・思考を持った人材が考えをぶつけ合い、そこで生まれたアイディアの実行に向けて、前向きに力を発揮することが重要だと考えています。

社員の価値向上に向けた取り組み

期待する社員像は、自らが主体となって働き、会社の成長に寄与する意識を持って取り組んでいる人です。そしてどんな状況でもポジティブに捉え、困難に立ち向かう強さを持つ人を求めています。また、組織全体の一員として、互いに協力し合い、助け合う精神も重要と考えています。

そんな人達が、自己実現を果たし、自身の成長を実感できる環境を提供するとともに、自主性と創造性を重視したカルチャーを確立することが目標です。「働きやすい」だけでなく、「働きがい」を実感できる職場を目指したいと考えています。

実現に向けての組織風土改革には経営も一体になって取り組みます。経営陣自身も多様性を理解し、それを戦略に取り入れることで、社会と共に成長する企業を目指しています。

社員への期待

私たちは「『進取の精神』をもって、情報社会の発展に寄与する商品を提供し、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献する」という経営理念を掲げています。

社員にはその実現に向けて、一緒に新しい未来を創り出すパートナーとなることを期待しています。それぞれが会社や組織の目的と結びついた形で自分の目的を持ち、そこに向かって行動することで会社や組織の目的が実現されるようにしていきたいと考えています。

そのためにも、組織風土改革を進め、多様な社員が前向きにまず一歩を踏み出して行動していけるように環境を整えていきます。

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