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フリュー吉田専務が語るー事業成長の秘訣と新規事業構想


企業名アイキャッチ
(画像=フリュー株式会社)
吉田 眞人(よしだ まさと)
フリュー株式会社専務取締役
1989年立石電機株式会社(現オムロン株式会社)にエンジニアとして入社。新規事業PJにてフリューの創業事業であるプリントシール機の開発に携わった後、自らプライズ事業を立ち上げ、事業部長を務める。2007年にフリューとして独立後、2010年に取締役、2012年に常務取締役、2015年に専務取締役(現任)に就任。プライズに加えてコンシューマーゲーム等の事業責任者、世界観事業本部長、戦略本部長を経て、現在は事業担当役員を務める。
フリュー株式会社
1997年オムロン株式会社にてエンタテインメント分野の新規事業を開始。2003年子会社としてオムロンエンタテインメント株式会社設立。2007年4月MBOにより、フリュー株式会社として独立。「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」の企業理念のもと、プリントシール、キャラクター・マーチャンダイジング、コンテンツ・メディア、ゲーム/アニメと、様々な事業を展開。2015年東証一部へ上場。2022年4月に東証プライム市場へ移行。

創業から現在までの貴社の事業変遷について

設立経緯からお話します。もともと当社の事業はオムロン株式会社の中の新規事業プロジェクトから始まりました。様々な領域の事業が立ち上がる中で、エンタテイメント分野に着目し、当時流行中だったプリントシール機の事業に参入、後に子会社となり、2007年にMBOにてフリュー株式会社として独立いたしました。

創業当初は強みである技術力を活かすことを最優先とし、撮影画像が似顔絵になるシール機を開発しましたが、ニーズがなく大失敗。ユーザーの声を聞くことの重要性を痛感し、似顔絵から写真に切り替えて新機種を出しました。それが順調に販売数を積み上げ、プリントシールの事業が立ち上がりました。 その後、「ピクトリンク」という当社プリントシール機で撮影した画像の取得・閲覧サービスをはじめとした携帯コンテンツ事業や、アミューズメント施設向けの景品(プライズ)事業にも参入しました。これらがフリューの中心事業となり、その後ゲームやアニメ、ホビーEC等の事業を拡大してまいりました。

当社の強みは、若年女性を主なターゲットとした「ガールズトレンドビジネス」領域におけるマーケティング力及び企画開発力と、キャラクターIP(アニメーション・漫画等の知的財産)を活かした「世界観ビジネス」領域における版権獲得力及び商品展開力の2つです。なお、IRにおいてお伝えしている「フリューニュービジネス」セグメントでは、これらの強みを活かしつつ、新たな柱となる事業の育成に取り組んでいます。

フリュー株式会社
(画像=フリュー株式会社)

「世界観ビジネス」においては、海外への物販展開等も進めております。国内外問わず、人気のキャラクターIPの権利(ライセンス)を他社に先駆けて獲得し、良質な商品づくりを行うことが非常に重要となります。当社がそれを実現できてる理由は、真面目に誠実にお借りした版権を扱い、版元様から「キャラクターを大事にしてくれる」「一緒に育ててくれそう」と信頼していただけるように人と人とのつながりをとても大事にしているためだと考えています。こういった地道な努力により、版権獲得力が徐々に向上し、事業成長の成功につながっているのだと思います。

貴社における吉田様の役割について

現在、専務取締役で事業担当をしております。2023年5月に発表した中期ビジョンの達成に向けて、各事業の成長を全社視点で推進していくのが私の役割です。

私自身が当社の大きな柱の1つであるプライズ事業を立ち上げた経験があり、いくつかの新規事業にチャレンジさせていただいています。そのため主に新規事業立ち上げの担当としてリーダーシップを発揮しながら事業を進めています。これまで得た業界関係者や海外取引関係者との接点やつながりを活かしながら、現在は他のメンバーが新しい事業を立ち上げる際にもサポートする形で関わっています。

今まで新規事業に携わってきた経験を通じて私が学んだ、事業運営を成功させるうえで大切なことが大きく3つあります。 1つ目は、ビジネスモデルの適切な分析と選択です。例えば、参入しようとするビジネスにおいては、事前のリサーチ段階で、その市場や利益率をいかに正確かつ具体的に検証できているかが鍵となります。 2つ目はチームビルディングです。これは1つ目と同じぐらい重要です。事業規模が拡大すればするほど、メンバー同士の関係性やチームワークがその先の成長性を左右し、強みにも弱みにもなる要素だと捉えています。

3つ目は、社外のパートナー企業との関係性構築です。多くのお取引先様と共に商品をつくっていますが、特に、版元様や製造会社様とのパートナーシップの構築が非常に重要だと思っております。

吉田様が意思決定の際に重要視をしている点について

私のスタンスとしては、裏表なく思ったことを誠実にストレートに発信したいと思っています。 それは社外に対しても社内に対しても上司に対しても部下に対しても同じです。相手に対する敬意や配慮はした上で、本当に思ったことをできるだけストレートに伝えるというのが一番大事で軸にしている部分です。 事業活動は人と人とが関わり合いながら行うことですので、これはどのような事業を成功させていく上でも重要だと考えていますし、もちろん今後も続けていきます。

吉田様の思い描いている貴社の未来構想について

フリューでは企業理念「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」のもと、「動的ビジョン」という考えを全社員がありたい姿を実現する価値観として大切にしています。個人の目標と能力、そして会社からの期待、それらが重なる部分を全員で実現することで、個人も会社も共に成長できるという考えです。全社で年に1回「動的ビジョンカード」を作成し、私も含め役員は作成した内容を社内に開示しています。また、各部門内では内容を共有し、上司との1on1や仲間との対話を通じて、モチベーションを再発見してもらっています。

フリュー株式会社
(画像=フリュー株式会社)

また、会社としては、先ほどお話した中期ビジョンに掲げた目標を2027年に達成できるよう鋭意取り組んでおります。さらにその先には、中期ビジョンのローリングという形で新しい未来を作っていこうとしています。

「動的ビジョン」は、経営層と現場の間でも全社的にどこを目指していくのか、すり合わせを行うために非常に有効です。会社というのは個人の集合体になりますので、一人ひとりがやりがいもって働けて、その結果として会社の成長が実現できればこんなに良いことはないですよね。

貴社が直近注力していく課題と具体的な打ち手について

中期ビジョンに沿って3つのセグメントごとにお答えいたします。 まず「世界観ビジネス」における注力課題は、フィギュアの売上比率拡大です。そのため、版権獲得力を引き続き活かしながら商品展開を増やすと共に、特に海外における流通経路の新規開拓をしながら拡大をしてまいります。

2つ目の「ガールズトレンドビジネス」における注力課題は、ライフタイムバリューの最大化です。プリントシール機事業やそれに直結するビジネスはもちろんのこと、その強みを生かした更なる商品サービスの展開に取り組んでいます。事例としては、フォトストレージサービス「ピクトリンクフォト」や、写真スタジオ向けAIレタッチソフト「FURYU retouch」があります。

最後の「フリューニュービジネス」においての注力課題は第3の柱の創出です。今後の企業成長および安定性のために、プリントシール機やクレーンゲーム景品といった中心事業に続く事業の創出に取り組んでいます。事例としては、ゲーム、アニメ、各種ECがあります。

前述の内容を実現していくためには、働く従業員や組織の風土の改善も必要です。そのため、全社で「動的ビジョン」の実現に取り組んでいます。

ZUU onlineユーザーならびにその他投資家へ一言

ステークホルダーの皆様の声をしっかりと聞き、信頼関係をさらに構築しながら事業活動を進めてまいります。先ほども申し上げましたように、堅実さを持つ当社らしさという部分は継続しつつ、今後はエンタテインメント業界ならではのチャレンジの部分にもしっかりと力を入れていきたいと思っています。

特に、成長分野に関しては、版権獲得力や商品展開力を活かして、国内だけではなく海外にもさらに伸ばしていきたいと考えております。どうぞご期待いただきたいと思います。

氏名
吉田 眞人(よしだ まさと)
会社名
フリュー株式会社
役職
専務取締役
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