
2025年7月29日
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M108011/202507242655/_prw_PT1fl_XA8nrqAp.png】
ビジネス特化型オンライン英会話サービス「Bizmates(ビズメイツ)」を提供するビズメイツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 伸明 、以下「当社」と言う。)は、社会人になってから英語を学習した経験がある会社員109名を対象に 「英語学習の挫折」に関する定点調査(2021年実施の同調査と比較 ※1)を実施しました。
その結果、英語学習において最大の壁は依然「継続」であるものの、その背景は「モチベーションの低下」といった心理的な要因から、「自己管理の難しさ」「成果の見えづらさ」といった、より実践的な課題へとシフトしている実態が明らかになりました。同時に、生成AIや学習アプリの進化により、時間や場所にとらわれない柔軟な学習が可能になった今、学習継続を支えるカギは、人の伴走とテクノロジーの力を掛け合わせた「自走力支援」にあることが見えてきました。
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■調査概要
調査概要:「英語学習の挫折」に関する定点調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年6月26日〜同年6月27日
有効回答:社会人になってから英語を学習した経験がある会社員109名(2021年調査の有効回答数111名)
※1|第2回ビズメイツ調査「英語学習の挫折に関する実態調査」(2021年6月23日発表)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000006561.html
※2|合計を100%とするため、一部の数値に端数処理を行っております。そのため、実際の計算値と若干異なる場合がございます。
■英語学習の課題:継続や方法の壁は依然も、テクノロジーの進展で「時間の捻出」は大幅改善
「Q1.英語学習において、あなたが課題として感じたことを教えてください。(複数回答)」(n=109)に対し、2025年の調査結果では、2021年と同様に「学習を継続すること」(53.2%)や「自分の英語力において、どのような学習方法が最適かわからなかった」(51.4%)が上位に挙げられました。一方で、「学習時間の捻出」(27.5%)は2021年から17.5ポイントの大幅減となりました。この変化の背景には、ここ数年で進展したデジタル学習環境の整備があると考えられます。生成AIの登場をはじめ、学習アプリやオンライン教材の質・選択肢が飛躍的に拡大したことで、通学を伴わずともライフスタイルに合わせて柔軟に学習できる環境が整いつつあります。
その結果、「学習時間の確保」という物理的制約は緩和されつつある一方で、「モチベーションの維持」や「自分に合った学習方法の選定」といった心理的かつ個別性の高い課題は依然として残っていることが、2025年の調査から明らかになりました。英語学習においては、利便性だけでなく、自分に最適な方法を見極めて継続するための支援がより一層求められているといえます。
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■「聞く」「話す」力の強化に重点:リスニング・スピーキングが学習時間の多くを占める傾向に
「Q2.英語学習において、最も時間を使った内容を教えてください。」(n=109)の回答では、「リスニング」が最も多く29.4%を占めました。リスニングの学習時間が最も多い背景には、AI英会話や音声教材など、音声を中心とした学習ツールの進化・普及があると考えられます。また、「スピーキング」(25.7%)も依然として上位にあり、多くの学習者が「聞く」「話す」といった実践的なインプット・アウトプットスキルの向上に重点を置いていることがうかがえます。
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■84.4%が英語学習で挫折を経験──最大の壁は「継続力」と「学習の習慣化」
「Q3.あなたは、英語学習の継続について、自ら定めた目標を達成する前に挫折した経験がありますか。」(n=109)の回答では、「何度もある」(73.4%)、「1、2回ある」(11.0%)を合わせて84.4%が挫折を経験していることがわかりました。2021年(87.4%)と比較して3.0ポイント改善は見られたものの、依然として高水準で推移しており、多くの学習者が「継続の難しさ」に直面していることが伺えます。挫折の背景には、成果が見えにくいことによるモチベーションの低下や、自分に合った学習法がわからない不安、学習を日常に組み込む難しさなど、複合的な要因があります。特に日本人は「読み書き」中心の教育を受けてきたため、「話す・使う」ことへの苦手意識が根強く、継続の心理的ハードルになっていると考えられます。さらに、ビジネスパーソンにとっては、忙しい業務や家庭との両立により、英語学習の優先順位が下がりやすいことも障壁の一つです。学習ツールの選択肢が広がり、利便性が向上しても、「続けること」自体が依然として最大の課題であることが明らかとなりました。
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■「3ヶ月以内の挫折」大幅減、英語学習は短期型から中長期型へシフト
Q3で「何度もある」「1、2回ある」と回答した方を対象に、「Q4.英語学習を開始してから初めて挫折するまでの期間を教えてください。」(n=92)と尋ねたところ、「3ヶ月以内」が最多(47.8%)である点は2021年と同様でしたが、その割合は33.6ポイント減少と大きく改善しました。一方で、「3ヶ月〜半年程度」(35.9%)、「半年〜1年程度」(7.6%)、「1年以上」(8.7%)といった中長期の回答が増加しており、全体として英語学習の継続期間が延びている傾向が見られます。この変化の背景には、英語学習への向き合い方が「短期集中型」から「長期的なスキル形成」へとシフトしつつあることが挙げられます。アプリやオンラインサービスの普及により、誰もが気軽に学び始められる環境が整ったことに加え、進捗の可視化や継続を支援する機能の進化によって、「続けやすさ」が確実に高まっていると考えられます。
また、特にビジネスパーソンの間では、英語力がキャリア形成や国際業務の必須スキルとして認識され、短期的な成果よりも、中長期的な視点で計画的に取り組む姿勢が浸透し始めていることも、学習継続期間の延長に寄与している可能性があります。
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■挫折理由は「自己管理の難しさ」が最多に──学習の主な壁は“やる気”から“自走力”へ
Q3で「何度もある」「1、2回ある」と回答した方に対し、「Q5.あなたの挫折理由を教えてください。(複数回答)」(n=92)と尋ねたところ、「継続するための自己管理ができなかった」が最多(56.5%)となり、2021年から5ポイント以上増加しました。次いで「英語の上達を感じられなかった」(47.8%、+8.6pt)、「モチベーションの低下」(40.2%、−22.7pt)が続き、2021年に最多だった「モチベーション低下」は大きく減少しています。この結果から、英語学習の挫折要因が、かつての「やる気が続かない」といった漠然とした心理的な課題から、「継続の管理方法」や「成果の実感」といった、より具体的かつ実践的な課題へと移行していることがわかります。アプリやオンライン教材など、自由に学べる環境が整った一方で、それを活かし続けるための「習慣化」や「自己管理」の力が、これまで以上に求められていると言えます。特にビジネスパーソンにとっては、多忙な中でも計画的に学習を継続できる「自走力」の有無が、成果を左右する重要な要素となっています。
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■実践とのギャップやAI時代の迷いも挫折理由に──自由回答に見るリアルな挫折の声
Q3で「何度もある」「1、2回ある」と回答した方に対し、「Q6.Q5で回答した以外に、挫折理由があれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=92)と尋ねたところ、「教科書で学んでも会話に活かせなかった」といった、英語を実際に使う場面を意識した声や、「翻訳機能などAIの発展により、語学学習の必要性自体に疑問を感じた」といった時代背景を反映した意見も見られました。また、「時間が取れない」「一度中断すると再開が難しい」といった声は2021年と2025年の両年に共通しており、学習習慣の維持が今なお英語学習における根強い課題であることが伺えます。
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■「小さな目標」「短時間学習」が継続の鍵に──テクノロジー活用の工夫も広がる
「Q7.英語学習で挫折しないために工夫したことを教えてください。(複数回答)」(n=109)では、「達成しやすい小さな目標を設定すること」(33.0%)や「毎日の学習時間を短時間に設定すること」(32.1%)が上位に挙がりました。いずれも「続けられる」という実感=自己効力感を高め、無理なく習慣化を促す工夫です。また、学習状況の可視化や進捗管理など、アプリ等を活用したテクノロジーによる継続支援も一定の支持を得ています。
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■63.3%が「専任のコンサルタントの支援があれば継続できた」──英語コーチングへの関心の高まりも
「Q8.英語学習において、もし専任のコンサルタントがあなたの英語力にあった学習プランの作成および進捗チェックを行うといったことができていたら、英語学習を継続できたと思いますか。」(n=109)の回答では、「とても思う」(13.8%)、「やや思う」(49.5%)を合わせて63.3%が、専任のコンサルタントによる支援に期待を寄せていることがわかりました。この結果から、教材やサービスの内容だけでなく、個々のレベルや課題に合わせたプラン設計や継続的なフィードバックといった個別最適なサポートが、挫折防止において重視されていることが伺えます。こうした傾向は、近年拡大する英語コーチングサービスへの関心とも一致しており、伴走型支援のニーズへの高まりが読み取れます。
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■6割超が「仲間の存在が継続に効果」と回答──英語学習に求められる「つながり」
「Q9.英語学習において、もし自分と近い目標やレベルの仲間たちと切磋琢磨できるコミュニティがあれば、英語学習を継続できたと思いますか。」(n=109)の回答では、「とても思う」(15.6%)、「やや思う」(46.9%)を合わせて62.5%が学習仲間の存在が継続意欲を高めると感じていることがわかりました。共に努力できる環境やモチベーションの共有は、学習継続率に大きく寄与する可能性を示しています。今後は、共通のゴールや関心でゆるやかにつながる「学習コミュニティ」へのニーズも、一層高まっていくと考えられます。
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■現在の英語学習法は「対面」「アプリ」「コーチング」が拮抗
「Q10.英語学習において、現在実施している学習方法を教えてください。(複数回答)」(n=109)では、「対面の英会話レッスン※」(22.9%)が最も多く、僅差で「英語学習アプリ(AI会話を除く)」(21.1%)、「英語コーチング」(20.2%)が続きました。また、「動画コンテンツ」「AI英会話アプリ」「映画やドラマ」など、日常に取り入れやすい手段も一定の支持を集めており、英語学習の方法は多様化しています。学習者が自身のライフスタイルや目的に合わせて、最適な学び方を模索している傾向が見て取れます。
一方で、「特にない」と回答した、つまり現在まったく学習に取り組んでいない層が27.5%と最も高く、このような層に対しては、学習再開を促す仕組みやモチベーション喚起の工夫が今後の重要な課題となりそうです。
※本プレスリリース内では、対面の英会話レッスン=通学型の英会話教室と定義しています。
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■検討している学習方法、「対面の英会話レッスン」や「AI英会話アプリ(AI会話を含む)」が上位
「Q11.英語学習において、検討している、もしくは興味のある学習方法を教えてください。(複数回答)」(n=109)では、「対面の英会話レッスン」(27.5%)が最多となり、「AI英会話アプリ(AI会話を含む)」(25.7%)、「オンライン英会話レッスン」(22.9%)が続きます。対面型・AI・オンラインの各種学習法に関心が分散しており、学習目的やライフスタイルに応じて柔軟に複数の手段を組み合わせる「ハイブリッド型学習」のニーズが高まっていることがうかがえます。
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■まとめ
2025年の調査では、英語学習者の意識が「短期集中」から「長期継続」へと移りつつあり、最大の課題である「継続」の背景も、「モチベーションの低下」といった心理的な理由から、「自己管理の難しさ」や「成果の実感のしづらさ」といったより実践的な課題へと変化していることが明らかになりました。
一方で、生成AIなどテクノロジーの進化により、オンライン学習やアプリなど学習環境の自由度は飛躍的に高まり、学習者は「小さな目標設定」や「短時間の習慣化」「進捗の可視化」などを通じて、自らの継続を支えようとしています。さらに、「専任コンサルタント」や「学習仲間」へのニーズからは、個別最適な支援とつながりの重要性もうかがえます。
現在の学習方法は対面・アプリ・コーチングと多様化が進み、今後の関心も対面型・AI・オンラインのハイブリッド型に広がる中、「今は何も取り組んでいない」層も一定数存在しており、再開への動機づけも課題です。
こうした結果からは、英語がキャリアや国際ビジネスの基盤スキルとして求められる今、日本人ビジネスパーソンの「グローバル対応力」を高めるには、学びを「続けられる仕組み」の提供こそが、今後ますます重要になることがうかがえます。 テクノロジーと人の力を組み合わせた「自走支援」のあり方が、英語学習支援の中心となっていくと考えられます。
≪調査結果のご利用にあたって≫
本調査結果や掲載データをご紹介いただく際は、出典として「ビズメイツ株式会社」のクレジットを明記いただきますようお願いいたします。また、ウェブサイトやオンラインメディアでのご利用の場合には、以下のリンクも併せてご掲載ください。
URL:https://www.bizmates.co.jp/
■ビズメイツ株式会社について www.bizmates.co.jp
当社は2012年の創業以来、「もっと多くのビジネスパーソンが世界で活躍するために」をミッションに掲げ、語学事業と人材事業を通じて人と企業のグローバル化を支援し、その成長を加速させるソリューションを提供しています。
語学事業では、仕事で成果を出す英語力が身につくビジネス特化型オンライン英会話「Bizmates(ビズメイツ)」、および外国籍人材の日本での活躍を支援するビジネス特化型オンライン日本語会話「Zipan(ジパン)」を展開。人材事業では、優秀なグローバル人材と日本の企業をつなぐ人材紹介サービス「G Talent(ジータレント)」、およびグローバル人材の日本での転職支援・採用マッチングプラットフォーム「GitTap(ギットタップ)」を運営しています。2023年3月に東京証券取引所グロース市場に上場(証券コード:9345)。人と企業がともに成長できる多様で豊かな社会の実現のために、テクノロジーを駆使しイノベーションを生み出すテックソリューションカンパニーを目指し、さらなる価値創出に挑戦し続けています。
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M108011/202507242655/_prw_PT2fl_o9T1LPw6.png】