
2025年5月13日
株式会社 電 通
株式会社AutoPhagyGO(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:石堂 美和子、以下「AutoPhagyGO」)と、キュレーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:根本 隆之、以下「キュレーションズ」)、株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:佐野 傑、以下「電通」)は、現在、健康寿命延伸のための革新的なソリューションを発見・推進することを目的とした世界的コンペティション「XPRIZE Healthspan※1」に参加しています。細胞内の不要な物質を分解する仕組み「オートファジー※2」を切り口とした細胞の老化制御に関する提案書「オートファジーリブーストプログラム」を提出※3した結果、世界58カ国・600チーム以上の応募の中から、本日、準決勝への進出が決定しました。そして、「Top 40 Milestone award」の受賞者にも選ばれました。取り組みを検証する臨床試験を2026年まで実施した後、さらに決勝の上位10チームに選出されると、2026~2029年に2回目の臨床試験を行い、2030年の最終審査に臨むことになります。
今後のコンペティションにあたり、参画企業・スポンサー企業をさらに募集します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202505088491-O6-LEUf8DZL】
XPRIZE Healthspanは、人間の老化に対するアプローチに革命を起こし、健康寿命を積極的に10年(目標は20年)延伸することを目的とした世界規模のコンペティションです。加齢に関連する慢性疾患のリスクを軽減して、人間の健康寿命を延ばし、人生の質を晩年まで高める、予防的で利用しやすい革新的な治療法を世界中から募っています。AutoPhagyGO、キュレーションズ、電通の3社は、オートファジーの活性化に向け、食事・サプリメント・運動・睡眠の4つの領域に働きかける「オートファジーリブーストプログラム」を構築し、臨床試験による評価や、データ分析などを行います。
〈オートファジーリブーストプログラムについて〉
オートファジーの活性化を進めることを目的に、以下の介入を行います。
・食事のカロリー・成分・時間調整
・オートファジー活性亢進(こうしん)作用を持つ素材のサプリメント摂取
・有酸素運動を中心とした運動習慣
・1日7時間以上の睡眠
〈3社の役割〉
・AutoPhagyGOでは、2016年に「オートファジー」のメカニズムを解明した功績でノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅 良典・東京科学大学栄誉教授とともにオートファジー研究を推進してきた、大阪大学大学院医学系研究科の吉森 保特任教授が研究をリードし、オートファジーの活性測定に関するコア技術やネットワークをベースに、医学的見地からプログラムの監修や臨床試験の推進・評価を行います。
・キュレーションズは、次世代型パーソナルヘルスプラットフォーム「SmartAge Dashboard」の開発を推進しており、デジタル技術を活用したツールやプラットフォームの開発を担います。
・電通は、本プログラムにおけるアクティベーション・顧客体験設計、活動全体の情報発信やコミュニケーション、参画パートナーの募集や事業開発サポートなどを行います。
〈参画企業・スポンサー企業募集中〉
オートファジーによる健康寿命延伸の可能性を共に模索する参画企業・スポンサー企業をさらに募集しています。第1弾の参画企業に加え、新たに以下の団体の「オートファジーリブーストプログラム」への参画が決定しました。参画企業とは「オートファジーリブーストプログラム」への参画や、データ取得、分析などで連携していきます。また、スポンサー企業とは、臨床試験に加えて、XPRIZE Healthspan後のビジネス構築を目的とした企業間ネットワーキング会などで連携していきます。今後、参画企業・スポンサー企業枠にご興味のある企業に向けて、説明会を随時実施します。詳細についてはAutoPhagyGOのホームページ上でお知らせします。
〈第2弾参画企業のコメント〉
■ 株式会社ヨシダ
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202505088491-O3-1I336vd5】
ヨシダは、すべての人が良質な歯科医療と出会えるオープンイノベーションプラットフォーマーを目指しています。私たちは、「口は命の健康と笑顔の入り口」と考え、より良い商品やサービスを歯科医療の現場に提供してきました。また、近年注目されるオートファジーが身体の細胞をリサイクルして健康を保つように、歯科医療も絶えず新しい視点と技術を取り込んでアップデートしていくことが重要だと考えています。ヨシダは、モノ・人・場所・情報の“いい出会い”を演出し、次世代の歯科医療の現場と経営を支えるパートナーとなるべき、すべての人々の健康と笑顔を願う存在であり続けたいと思います。
https://www.yoshida-dental.co.jp/
■ 塩野義製薬株式会社
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202505088491-O4-L04yLHfG】
塩野義製薬株式会社 執行役員・DX推進本部長 三春 洋介氏のコメント
健康寿命延伸における革新的なソリューションを発見・推進することを目的とした世界規模のコンペティション「XPRIZE Healthspan」での準決勝進出、誠におめでとうございます。
当社は「ガンマ波サウンド™」という認知機能をケアできる可能性がある音により、生活に溶け込む新しい健康習慣環境を提供するとともに、活動の見守りを行う、という点で本プログラムが目指す健康寿命延伸の世界観に貢献したいと考えております。
私たちは医薬品を通じて人々の健康に貢献するとともに、今後の超高齢社会を見据え、医薬品の枠を超えた新たなソリューションの提供にも引き続き取り組んでまいります。
https://www.shionogi.com/jp/ja/
〈第1弾参画企業リスト〉
■UHA味覚糖株式会社
■株式会社ファイン
■ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社
■Wellness AP Science株式会社
■株式会社オリーブの木
■一般社団法人日本栄養検定協会
■合同会社 オクトエル
AutoPhagyGO、キュレーションズ、電通の3社は今後も、さまざまな共創パートナーとともに、健康長寿の実現を目指していきます。
※1 https://www.xprize.org/prizes/healthspan
※2 「自食作用」ともいわれ、細胞内にある不要な物質を分解する仕組み。近年の研究では、オートファジ
ーが老化と深く関係し、健康を維持するためのさまざまな働きがあることなどが分かっている。
※3 2024年12月20日発表:AutoPhagyGO、キュレーションズ、電通が XPRIZE Healthspanコンペテ
ィションに提案書を提出 https://www.dentsu.co.jp/news/release/2024/1220-010824.html
〈3社の概要〉
■AutoPhagyGOについて
オートファジー現象を利用した創薬や健康関連商品などの研究開発を手掛ける大阪大学発のスタートアップです。オートファジー研究で世界的に知られる、大阪大学大学院医学系研究科の吉森保特任教授らの研究成果を基に、2019年に設立されました。細胞の再生をつかさどるオートファジー研究の成果を通じて、広く健康長寿に貢献することを目指しています。「EY Winning Women 2021」ファイナリスト選定。「バイオテックグランプリ2021」Real Tech Fund賞受賞。日本抗加齢協会主催2023年「第5回ヘルスケアベンチャー大賞」学会賞受賞。2024年「第11回 京信・地域の起業家アワード」優秀賞受賞。
https://autophagygo.com/
■キュレーションズについて
企業の新規事業創出を専門とする「新たな成長事業の共創パートナー」です。「ヒト・モノ・コト」を潜在顧客やあるべき社会の視点でキュレーションし、顧客行動起点の事業創出モデルを軸に、大企業ならではの複雑さと規模を生かした新規事業の立ち上げを最短距離で実現します。事業支援にとどまらず、自社事業として十年先の日本を見据えた持続可能な未来の創造に向けた「Smart Aging」事業の共創に主体的に挑戦しています。
https://www.curations.jp/
■電通について
顧客のマーケティング全体に対するさまざまなソリューション提供に加え、デジタル時代の変革に対応する効率的な広告開発、最適な顧客体験のデザイン、マーケティング基盤そのものの変革、さらには顧客の事業変革などを支援しています。また、マーケティング領域を超えて進化させた多様なケイパビリティを掛け合わせ、顧客と社会の持続的成長に貢献する統合ソリューションを提供していきます。
https://www.dentsu.co.jp/
以上