EY調査、鉱山事業者のエネルギー移行への対応で、資本・資金がリスク要因のトップ
EYの調査によると、エネルギー移行に伴い鉱業・金属セクターは大きな変革の時を迎え、ESG問題が優先課題として注目されています。特に「環境保全」が強調され、「資源の枯渇」と「新規プロジェクト」のリスクが表面化しており、それぞれ第4位と第8位にランクインしました。投資家の期待に応える形で環境への配慮が増し、ネイチャーポジティブな取り組みが強調されています。「資本・資金」がリスク第1位に急浮上し、鉱業企業は短期的な利益よりも持続可能な成長を重視しなければなりません。銅などの重要鉱物の需要増加に対応するため、新規鉱脈の発見と探鉱への投資が急務です。
・エネルギー移行への対応にあたり鉱業・金属セクターは成長を加速させ、生産能力の増強を図る必要がある。こうした動向が投資方針を維持する必要性に重なり、「資本・資金」が2025年度のリスクの第1位に浮上
・ESG問題の優先課題として目を引いたのは「環境保全」
・金属と鉱物の需要急増や探鉱コストの上昇、新規発見鉱脈の少なさを受け、「資源の枯渇」が第4位、「新規プロジェクト」が第8位に
EYは、鉱業・金属セクターに関する最新の調査「 鉱業・金属セクターのビジネスリスク&オポチュニティトップ10 - 2025 」(以下 本調査)を発行しました。本調査によると、エネルギー移行が引き続き鉱業・金属セクターに混乱をもたらしており、経営幹部の優先課題となっています。
主要な国・地域の鉱業・金属セクターの経営幹部を対象に、EYが実施した本調査の結果から、企業が「堅実な投資方針 の維持」と「持続可能な鉱業の実現」、「高まるステークホルダーの期待への対応」という3つの圧力に対処する一方、鉱物と金属の需要に応えるという課題に取り組んでいることが分かりました。
こうした相反する優先課題を抱えていることを踏まえると、鉱業・金属企業にとって成長戦略の見直しが急務であることは明らかです。経営幹部が変革の必要性を理解していることは、「資源の枯渇」と「新規プロジェクト」の2つが、今年度のリスクトップ10に圏外からランクインしたことからも分かります。
EY Global and APAC Mining &Metals LeaderのPaul Mitchellは、次のように述べています。
「今年度は、毎年必ずランクインするコストと生産性を除いてリスクトップ10に変動がありました。将来的な需要を満たすための戦略課題へのリスクの移り変わりが顕著です。ESG関連の義務の順守は、操業許可を取得し維持するうえで不可欠です。また、資本・資金や人材などのリスクとも密接に結びついていますが、鉱山事業者は幸い、この義務の重要性を認識しています 。一方、今年度の調査結果で驚いたのは、回答者の55%が人材を主要なリスクとみなしていなかったことです。企業成長に必要な人材の獲得と定着がこのセクターで大きな課題となっていることを踏まえると、人材がトップ10に入っていないことは気がかりといえます」
「資本・資金」がリスクの第1位に急浮上
鉱業企業に対して、企業成長に戦略的投資をしながら、効果的な資本・資金管理を行うことを求める圧力が高まっています。一方、鉱山事業者は引き続きM&Aを重視しており、新規鉱山の開発に移行する必要がありますが、それには短期的なリターンの減少が避けられません。
EY EMEIA Mining &Metals LeaderのLee Downhamは、次のように指摘しています。
「今年度の調査結果では、鉱業企業のリスクの第1位に資本・資金が浮上し、ギアチェンジが必要であることが明らかになりました。鉱山事業者は、短期的なリターンだけを重視する姿勢から、長期的な価値創造を優先する姿勢へとシフトしなければなりません。手堅い 投資で確かな実績があるとはいえ、今は堅実的な投資と、持続可能な成長を加速させるような戦略的投資とのバランスを取ることが不可欠です」
「環境保全」がESG問題の主要な優先課題に
環境保全が大きな注目を集めていることを受けて、鉱業企業は、高まる投資家の期待に応えるべく、ネイチャーポジティブな取り組みを重視するようになってきました。こうしたシフトの背景には、セクター内で環境問題を重視する姿勢が浸透していることがあり、回答者のほぼ半数(46%)がネイチャーポジティブ関連の義務を果たすことに自信があると示していました。
一方、投資家の注目を最も集める領域となったのは廃棄物処理です。今年度は、これまでのように尾鉱だけではなく、重視する廃棄物の範囲が広がっており、先進的な鉱山事業者は採掘パフォーマンスの向上や、クローズドループプロセスの導入による廃棄物の最小化、鉱業廃棄物の再処理で価値を得ています。
国際金属・鉱業評議会(ICMM) の会員企業がネイチャーポジティブな未来への貢献を表明したこともあって、生物多様性や水資源管理など重要なESG問題に対する関心がセクター全体で高まっています。
需要が高まる中、「資源の枯渇」と「新規プロジェクト」の稼働が主要な懸念事項に
今年度の調査結果では、鉱物の需要急増や探鉱コストと建設コストの上昇を受けて、「資源の枯渇」と「新規プロジェクト」が、それぞれ第4位と第8位に圏外からランクインしました。ICMMが掲げる世界的な脱炭素化目標を2050年までに達成するには 、鉱山の数と生産量を大幅に増やさなければなりません。今後30年間で、過去7万年間より多くの鉱物を採掘する必要があります。ところが、探鉱に必要な資金の調達は対前年比で4%減少しており、予算面でも銅など重要鉱物より金が優先されているのが現状です。新たに発見される鉱脈の少なさと許可取得に要する期間の長さが、こうした状況をさらに複雑化させており、このままではエネルギー移行が頓挫しかねません。
EY Americas Mining &Metals LeaderのTheo Yameogoは、次のように述べています。
「この10年間で主だった銅鉱脈はほとんど発見されていません。新規鉱山の稼働には平均で15.7年かかるため、私たちは今、深刻な供給不足に直面しています。エネルギー移行に銅は不可欠にもかかわらず、探鉱予算の重要鉱物へのシフトが進んでいません。探鉱への投資とイノベーションを加速させなければ、世界の脱炭素化目標の達成は極めて難しくなります」
本調査の詳細は、下記をご覧ください。
www.ey.com/ja_jp/insights/energy-resources/risks-opportunities
※本ニュースリリースは、2024年10月1日(現地時間)にEYが発表したニュースリリースを翻訳したものです。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先されます。
英語版ニュースリリース:
www.ey.com/en_gl/newsroom/2024/10/capital-is-king-as-miners-respond-to-energy-transition
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