気候変動対策に資する、世界最先端の政策、技術等のイノベーションを議論
経済産業省
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
Innovation for Cool Earth Forum 第10回年次総会アーカイブ視聴開始。
https://www.youtube.com/channel/UC7ouNL9NbvDomDTfiubi8iw
経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)は、10月4日(水)~5日(木)の2日間、GX(グリーントランスフォーメーション)の実現をめざしてエネルギー・環境関連の国際会議を集中的に開催する「東京GXウィーク」の一環として、「Innovation for Cool Earth Forum 第10回年次総会(以下ICEF2023)」を、ホテルニューオータニ東京およびオンラインにて開催しました。ICEFは、地球温暖化対策の鍵となる「イノベーション」を推進するため、世界中の産学官のリーダーが一堂に会して議論する国際会議です。10周年となるICEF2023には、全21セッションにおいて、世界の79の国と地域から約1,700人にご参加いただきました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310312031-O1-o8Sj3qrJ】
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310312031-O3-1g6I1bod】
トピックス
①キーノートセッション 1
宇宙飛行士 野口 聡一氏、スティーブン・チュー氏(スタンフォード大学教授・ノーベル物理学賞受賞者)
「最もクールだと感じた地球は、もはやクールではなくなってきている」
(野口 聡一氏)
https://www.youtube.com/watch?v=h0G1-QnG48U
②キーノートセッション 3
ノーベル賞受賞者による対談
- アンドリュー・Z・ファイアー氏(スタンフォード大学教授・ノーベル生理学・医学賞受賞者)
- ポール・M・ナース氏(フランシス・クリック研究所ディレクター・ノーベル生理学・医学賞受賞者)
- フィービー・クンドゥーリ氏(アテネ経済商科大学教授)
- マルシア・マクナット氏(米国科学アカデミー会長)
「AIは非常に興味深いが、最終的には人間の知性が問題解決につながる」
(アンドリュー・Z・ファイアー氏)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310312031-O2-6Zq42VH9】
https://www.youtube.com/watch?v=TDyJH5-w6gY
③クロージングセッション
「地球沸騰化の時代、問題が切迫化している。
様々な話題をタブーとせず、近い将来、もっとほり下げていくべき」
(田中 伸男 ICEF運営委員会 委員長)
https://www.youtube.com/watch?v=THO_TD0zMfw
ICEF2023ステートメント
記念すべき10 回目の開催となった本年のICEF のステートメントは、2014年のICEF設立年次会合以来、我々が達成したこと、今後グリーントランスフォーメーション(GX)を進めるために必要なこと、将来に向けたICEF の役割とミッションに焦点を当てました。ICEFの基本的な役割とミッションは変わらず、多様性と包括性を強化しながら、技術革新と社会革新の両方を促進することに引き続きしっかりと取り組んでいくことを固く約束しました。また、公正で安全かつ持続可能なグローバルGXのためのイノベーションというICEF2023主題の下、革新的な政策立案、公正なGXとともに、グローバル・ストックテイク、食糧・水・エネルギー・気候変動の関連性、革新的で包括的な再生可能エネルギーの利用、持続可能な航空、核融合技術について議論を行いました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310312031-O4-pUUb6c0k】
詳細は、ICEF公式サイトをご参照ください。https://www.icef.go.jp/pdf/2023/top/ICEF2023%20Statement.pdf
1. ICEF設立10周年
Innovation for Cool Earth Forum 2023は、10周年を迎えました。この記念すべき機会に、運営委員会は以下の特別声明を発表し、過去9 年間の歩みを振り返るとともに、次の10 年間を展望しました。
●2014 年のICEF 設立年次会合以来、我々が達成したこと
●グリーントランスフォーメーション(GX)を進めるために必要なこと
●将来に向けて
2.ICEF2023
メインテーマ:Innovation for Just, Secure and Sustainable Global Green Transformation(GX)
(公正で安全かつ持続可能なグローバルGXのためのイノベーション)
ICEF の第10 回年次会合は2023年10月4日と5日に、エネルギー・環境問題を幅広く議論する10の会議「東京GXウィーク」のイニシアチブとして、対面とオンラインのハイブリッド形式で開催されました。今回のイベントには、79の国・地域を代表する政府、国際機関、産業界、学術界から約1,700人が参加。ICEF2023の閉会に当たり、運営委員会は、一連の議論に基づき以下の声明を発表しました。
●ICEF2023では、エネルギーと資源の安全で強靭なサプライチェーンを構築するための革新的な政策立案について詳細な議論が行われました。国境を越えた協力の必要性が確認され、政策、技術、金融、イノベーションの接点が議論されました。
●ICEF2023では、誰一人取り残すことなく包括的にGXを追求する「GX together」についても議論されました。ジャスト・トランジションが地域的、社会経済的観点から議論され、公共と民間のブレンディド・ファイナンスのメカニズムの役割についても詳しく説明されました。
●先進的な専門家たちは以下の5つの具体的な問題を扱いました。
・第一に、パリ協定の下、国連気候変動枠組条約締約国が5年ごとにNDCを更新・強化する際の情報提供プロセスであるグローバル・ストックテイクです。第1回グローバル・ストックテイクは、間もなくCOP28で集大成されます。ICEF2023は、民間セクターやNGOの意見を収集する絶好の機会となりました。
・第二に、食糧、水、エネルギー、気候変動の関連性です。水と土壌に関連した持続可能な農業と食料安全保障、そして気候変動に対処するために必要な適応策と強靭性対策が議論されました。
・第三に、再生可能エネルギーの革新的かつ包括的な利用です。国連の17の持続可能な開発目標との相乗効果や相互利益を通じて、地域社会、環境、生態系に対する利益を最大化し、負の影響を最小化する方法などが話題に上りました。開発途上国の役割が強調されました。
・第四に、持続可能な航空です。2050年以降の持続可能な航空燃料(SAF)供給の予測、航空燃料の代替品の特定、水素電気パワートレインのような推進システム改善の機会などがトピックに含まれました。
・第五に、核融合技術です。有望技術の開発や投資誘致における新興企業や大学のスピンオフの役割など、最近の動向が議論されました。
ICEFロードマップ
ICEF 2023 ロードマップ「人工知能(AI)と気候変動緩和」はCOP28にて発表を予定しています。
ICEFでは、産官学の視点に立って現実的かつ事実ベースの道筋を見出し、すべてのステークホルダーの活動に資することを目指して、二酸化炭素利用や、二酸化炭素の直接空気回収(DAC)、産業用途熱の脱炭素化、バイオマス炭素除去・貯蔵(BiCRS)、炭素鉱物化、低炭素アンモニア、ブルーカーボンといった、長期的な視点でネット・ゼロ・エミッションを牽引することが期待される技術に関するロードマップを2015年から作成しています。今年度の「人工知能(AI)と気候変動緩和」ロードマップは、ICEFでの12本目のロードマップとなります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310312031-O5-k8ISc90a】
詳細は、ICEF公式サイトをご参照ください。
https://www.icef.go.jp/jp/roadmap/
ICEFの「人工知能(AI)と気候変動緩和」ロードマップは、近年さまざまな分野で活用され、注目を集めている人工知能を取り上げ、AIがネット・ゼロ排出の達成に役立つ可能性を検討します。人工知能と気候緩和ロードマップは、気候変動対策としてAIの利用が期待されている分野-温室効果ガス排出モニタリング、電力系統インフラ、製造業、材料開発、フードシステム、輸送等におけるAI活用の可能性を探るものです。加えて、AI活用にともなう障壁や課題について検討し、AIが気候緩和へ貢献するための道筋を提示しています。ICEF年次総会で公開された人工知能(AI)と気候変動緩和 (ドラフト)は、ICEF2023での議論に加え、パブリックコメントを募り、コメントの反映および修正を経て、COP28で正式版を発表する予定です。
■開催概要
会議名 Innovation for Cool Earth Forum 第10回年次総会 (ICEF2023)
主催 経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)
開催日 2023年10月4日(水)-5日(木)
場所 ホテルニューオータニ東京(住所:東京都千代田区紀尾井町4‐1)オンラインハイブリッド開催
公式HP https://www.icef.go.jp/jp/
共催 外務省、文部科学省、農林水産省、環境省
後援 国際エネルギー機関(IEA)、BloombergNEF、国際連合工業開発機関(UNIDO)
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