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大分県豊後高田市の「朝日岩屋」「夕日岩屋」が国の登録記念物(名勝地関係)へ


国が登録する名勝地の数が“九州最多”に!

 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O1-2k6LpdIC】 田染荘展望台から望む「朝日岩屋・夕日岩屋がある岩峰群」(写真中央)

 令和5年10月20日(金)の国の文化審議会で、大分県豊後高田市にある田染真中(たしぶまなか)地区の「朝日岩屋」と田染小崎(たしぶおさき)地区の「夕日岩屋」について、登録記念物(名勝地関係)に登録するに相応しいとの答申がありました。
 2件は、近く管報告示を経て、正式に登録される予定です。

登録記念物(名勝地関係)に登録された理由 
 朝日岩屋は、田染地区の古くからの信仰を伝える岩屋で、田染真中の地域の岩峰と岩屋に込められた思いを知る上で意義深く、夕日岩屋は、江戸時代以降に、田染小崎から見上げる景色が称えられ、近年では田染小崎の田園風景を展望する地点として定着している点が意義深いとの評価を受けました。

朝日岩屋と夕日岩屋について
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O2-8s8L4iHG

 田染真中地区と田染小崎地区の境に並ぶ岩峰群につくられた六郷満山の霊場で、朝日の昇る東側を望むことから「朝日岩屋」、夕日の沈む西側を望むことから「夕日岩屋」とそれぞれ名付けられました。
 東西にひらけた眺望が古くから観賞の対象となってきた場所で、近年では重要文化的景観や世界農業遺産の視点場として著名です。

朝日岩屋
(1)名称:朝日岩屋
(2)登録基準:岩石
(3)所在地:豊後高田市田染真中の一部
(4)登録面積:2,593.00㎡

 朝日岩屋は、豊後高田市田染真中・田染小崎の間に聳える岩峰群につくられた岩屋の景勝地です。ごつごつとした岩峰上の角礫の少ない層を穿って、岩屋が設けられており、石造覆屋と高山寺の焼仏と伝わる仏像などが祀られています。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O3-2zMidWxa

 また朝日岩屋は、江戸時代前期に原本が描かれたとされる「島原藩領田染組村絵図(大分県指定有形文化財)」の間戸村絵図に詳細が描かれるなど、ランドマークとしても利用されてきました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O4-HdwNapDb

 
夕日岩屋
(1)名称:夕日岩屋
(2)登録基準:岩石
(3)所在地:豊後高田市田染小崎の一部
(4)登録面積:8,116.00㎡

 夕日岩屋は、豊後高田市田染真中・田染小崎の間に聳える岩峰群につくられた岩屋の景勝地です。ごつごつとした岩峰上の角礫の少ない層を穿って岩屋が設けられています。
 六郷満山の修行場として拓かれ、南北朝時代の六郷満山のリスト「建武の注文」の段階で「夕日岩屋」という名称で登場し、西側にひらけた景色が意識された岩屋です。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O5-ydhIDYU2

 夕日岩屋からは、田染荘小崎の農村景観が一望でき、初夏には、夕日とのコラボレーションが絶景として知られており、水を張った水田と夕日のつくる情景は美しく、数日しかないチャンスを狙って多くのカメラマンが現地を訪れています。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O6-h9mNCd56

登録までの経緯
 大分県豊後高田市では、平成29~30年にかけて、文化庁の名勝調査事業を活用し、田染地区の名勝地についての特定の調査を実施しました。その後、令和2~3年にかけて、さらに詳細な調査を実施し、令和5年7月7日に『夕日岩屋・朝日岩屋名勝調査報告書』を刊行し、関係資料をとりまとめ、文化庁へ夕日岩屋・朝日岩屋の登録名勝への登録に関する意見具申書を提出しました。
 今回、正式に登録されれば、国の登録名勝への登録は、市内で3・4件目、大分県では9・10件目となります。国の指定等の名勝・名勝地は市内に6件(名勝:天念寺耶馬及び無動寺耶馬、中山仙境(夷谷)、登録名勝:真玉海岸、鍋山(南屏峡)、夕日岩屋、朝日岩屋)となり、全国でも6番目の指定・登録件数になります(京都市・奈良市・長野市・高野町・津和野町に次ぐ)。

登録記念物(名勝地関係)とは
 平成16年の文化財保護法改正で新設された制度の1つで、主に評価が定まっていない記念物について、広く保存及び活用のための措置を講じるため、国及び地方自治体の指定を受けていない様々な記念物を、文化財登録原簿に登録するものです。
 中でも名勝地関係は、公園・庭園の内、造成後50年を経過したもので、造園文化の発展に寄与しているもの・時代を特徴づける造形をよく遺しているもの、自然的なものについては広く知られたもので再現することが容易でないものを登録するもので、一般に登録名勝とも呼ばれています。
 登録記念物の内、名勝地関係は最も多く、これまで105件の名勝地が登録されています。

位置図
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O7-48Bnq3fy

 
範囲図
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O8-3Z15ufXs

 
田染小崎(夕日岩屋・朝日岩屋)周辺 空撮映像
【動画:https://www.youtube.com/watch?v=usHbpTWZVDw

↓詳しくはこちら(市HP)
「夕日岩屋」「朝日岩屋」が国の登録記念物(名勝地関係)に登録されます!

豊後高田市にある国の指定名勝
【天念寺耶馬及び無動寺耶馬】
 天高く聳える岩峰、空中に架かる無明橋が六郷満山の修行僧たちの歩んだ長い歴史を物語る『天念寺耶馬及び無動寺耶馬』が、平成29年10月13日の官報告示により、正式に国の名勝に指定されました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O10-06fDn2bZ
↓詳しくはこちら
「天念寺耶馬及び無動寺耶馬」が国の名勝に指定されました!

【中山仙境(夷谷)】
 かつて「大魔所(悪魔や魔物の棲む場所)」と呼ばれた夷谷で、いにしえの霊山に立って岩峰群を見下ろすと季節に色めく2筋の谷の風景が1つに合わさる『中山仙境(夷谷)』が、平成30年10月15日の官報告示により、正式に国の名勝に指定されました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O11-JBBYmi93
↓詳しくはこちら
「中山仙境(夷谷)」が国の名勝に指定されました!

豊後高田市にある国の登録記念物(名勝地関係)
【真玉海岸】
「日本の夕陽百選」や「おおいた遺産」に選ばれ、干潟に連続する洲と澪が海に沈む夕陽を演出する『真玉海岸』が、令和3年3月26日に国の登録記念物(名勝地関係)に登録されました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O12-G00aHbLm
↓詳しくはこちら
「真玉海岸」が国の登録記念物(名勝地関係)に登録されました!

【鍋山(南屏峡)】
 豊後高田市街地まで流れる桂川上流域のほとりに柱状にそびえ立ち、南北200メートルほどの範囲に高さ20~40メートルの柱状の岩峰群が並ぶ名勝地『鍋山(南屏峡)』が、令和4年3月15日に国の登録記念物(名勝地関係)に登録されました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310191321-O13-yrWfTepi
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「鍋山(南屏峡)」が国の登録記念物(名勝地関係)に登録されました!

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