講演プログラムが公開されました。Innovation for Cool Earth Forum 第10回年次総会。
2023年9月11日
経済産業省
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
日程:2023年10月4日(水)、5日(木) 参加登録受付中
場所:ホテルニューオータニ東京(オンラインハイブリッド開催)
対面参加登録〆切:2023年9月26日(火)17:00(日本時間)
登録はこちらから:https://www.icef.go.jp/jp/register/
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202308198224-O1-SwC1ONqw】
経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)は、10月4日(水)~5日(木)の2日間、「Innovation for Cool Earth Forum 第10回年次総会(以下ICEF2023)」を、ホテルニューオータニ東京およびオンラインにて開催します。ICEFは、地球温暖化対策の鍵となる「イノベーション」を推進するため、世界中の産学官のリーダーが一堂に会して議論する国際会議で、世界中から参加者を募集しています。
メインテーマ
公正で安全かつ持続可能なグローバルGXのためのイノベーション
Innovation for Just, Secure and Sustainable Global Green Transformation (GX)
今年第10回記念を迎えるICEF2023では、GX(グリーントランスフォーメーション)の実現をめざしてエネルギー・環境関連の国際会議を集中的に開催する「東京GXウィーク」の一環として、世界が様々な困難に直面しつつも、カーボンニュートラル達成へと進んでいくために必要なイノベーションに焦点を当て、「多様化はイノベーションの源泉」との認識を共有したうえで、様々な国・地域、技術の専門家等のステークホルダーによる議論の深化を図るとともに、10年を節目にこれまでを振り返り、これから何をすべきかについて改めて議論します。
プログラム
プログラムおよび登壇者は随時公開します。詳細は公式HPをご確認ください。
https://www.icef.go.jp/jp/program/
○プレナリーセッション 1 「革新的な政策立案」
エネルギー価格の高騰と地政学的リスクの顕在化により、各国政府はエネルギー安全保障の重要性を再認識しています。その結果、主要経済大国は再生可能エネルギーの導入を拡大し、エネルギー供給ポートフォリオを多様化する政策を推進しています。
本セッションでは、グリーントランジション達成のための国際協力の可能性とともに、国内・国際レベルでのイノベーティブな政策立案の課題と可能性について議論します。さらに、現在の地政学的状況において、エネルギーと資源の安定的なサプライチェーンを構築する方法についても検討します。
○プレナリーセッション 2 「公正なGX」
サステナビリティと気候公平性を実現するためには、公正な移行(ジャストトランジション)の考えの基にグリーントランスフォーメーション(GX)を進めることが重要であり、公正な移行を念頭に置いて、グローバルなグリーン転換を展開していく必要があります。
本セッションでは、経済発展や環境負荷の度合いに関わらず、全ての国や産業を考慮し、包括的で公正な移行を実現する方法について議論します。最も恵まれない人々や化石燃料産業で働く労働者等も適切に恩恵を享受できる世界を目指すことで、気候の公平性と経済・社会・環境のサステナビリティに繋がります。
○コンカレントセッション 1 「グローバルストックテイク」
パリ協定の第14条に規定されているグローバルストックテイクは、世界全体の温室効果ガス削減の取り組みの進捗状況を評価する仕組みです。2021年COP26から各国の進捗状況に関する情報収集が始まりました。3回の技術的対話の後、COP28で報告が予定されています。
本セッションでは、COP28のグローバルストックテイク報告書の2か月前に、技術的対話の議論や科学的な評価、提言を紹介し、どのようにすれば我々は行動を加速できるかについて議論します。
○コンカレントセッション 2 「食料・水・気候変動」
国際連合世界食糧計画(WFP)は、この10年間で着実に減少してきた世界の飢餓が増加傾向にあり、世界人口の10%近くが影響を受けていると指摘しています。現在の世界的な飢餓と栄養失調の危機の規模は甚大で、2023年には3億4500万人以上が高レベルな食料不安に直面し、その数は2020年の2倍以上となりました。これは、COVID-19パンデミック以前の水準と比較すると、2億人という驚異的な増加になります。そのうちの90万人以上が、飢饉一歩手前の「壊滅的な飢餓」の中で生き延びようとしています。この数字は5年前に比べ10倍であり、驚異的かつ急激な増加といえます。
最新の生物学、リモートセンシング技術、ICT、AIの新たな可能性を最大限に活用した精密農業に向けた動きは、この悲惨な状況を一変させる大きな道を開く可能性を秘めています。局所・地域規模での賢明な政策や効果的な実践は、水や土壌資源と農業生産性に大きな影響を与えると考えられています。
本セッションでは、水・土壌に関連する持続可能な農業および食糧安全保障について、また気候変動に関連する必要な適応策とレジリエンス施策について議論します。また、先端技術の観点からスタートアップ企業や地方および地域レベルでの公共の取組み、グローバルガバナンス/国際協力についても、様々な課題を検討します。
○コンカレントセッション 3 「革新的な再生可能エネルギーの利用」
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、再生可能エネルギー利用が世界各国で急増しています。太陽光発電、陸上風力に加えて、各国で洋上風力建設計画が急増しています。新興国でも再生可能エネルギーリソースの開発が加速していますが、アフリカ地域や南米地域での再生可能エネルギー開発に必要な政策や期待される支援を紹介します。また、新興国での再生可能エネルギー資源を安価に開発する可能性について、風力発電や地熱エネルギー等の新しいテクノロジーと実用化への取り組みを紹介します。
本セッションでは、再生可能エネルギープロジェクトの急増が抱える社会的な課題についても議論します。
○コンカレントセッション 4 「持続可能な航空輸送」
新型コロナパンデミック以前の2019年において、世界の航空輸送部門から排出される温室効果ガス(GHG)は12億トンであり、全排出量の2%以上を占めていました。航空輸送における脱炭素は、排出削減困難なセクターであると認識されてきました。航空業界は、GHG排出対策に取り組んできており、持続可能な航空燃料(SAF)は、今日最も開発が進み経済的にも実現可能となっています。
本セッションでは、最新のSAF市場の展望および代替燃料の技術開発について、業界の専門家から学びます。
○コンカレントセッション 5 「核融合テクノロジー」
世界的な脱炭素化社会推進の動きを受けて、原子力の重要性が見直されています。現在利用されている核分裂技術による原子力炉に比較して、原料入手が容易であり、運用管理しやすい核融合技術の実用化に向けた研究開発は、2000年代に国際協力の枠組でスタートしたITER(国際熱核融合実験炉、イーター)を中心に進められてきました。
本セッションでは、核融合炉の開発について、主にスタートアップ企業の新技術や実用化への課題などを中心に情報を収集・共有します。
○その他イベント
・ICEFロードマッププロジェクト
・若きイノベーターとの対話
・Smil教授との特別セッション
・NEDO関連事業紹介
・Bloomberg共催セッション
・UNIDO共催セッション
開催概要
-会議名 Innovation for Cool Earth Forum 第10回年次総会 (ICEF2023)
-主催 経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)
-開催日 2023年10月4日(水)-5日(木)
-場所 ホテルニューオータニ東京(住所:東京都千代田区紀尾井町4‐1)オンラインハイブリッド開催
-公式HP https://www.icef.go.jp/jp/
-共催(予定) 外務省、文部科学省、農林水産省、環境省
-後援(予定) 国際エネルギー機関、BloombergNEF、国際連合工業開発機関
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