積水ハウス、「crQlr Awards (サーキュラー・アワード)」に資源循環の取り組みが選定
2021年12月13日
積水ハウス株式会社
循環型経済をデザインするプロジェクトやアイデアを世界から募集するグローバル・アワード「crQlr Awards (サーキュラー・アワード)」において、積水ハウスの建築廃棄物ゼロエミッションをはじめとする資源の最適利用と廃棄物活用の取り組みが「Infrastructure for the Future Award」及び「Build Back Prize」に11月26日に選定されました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202112134864-O6-8g3sP85l】
「crQlr Awards」キービジュアル(左) 受賞者向けロゴマーク(右)
循環型経済をデザインするプロジェクトやアイデアを世界から募集するアワード「crQlr Awards (サーキュラー・アワード)」は、循環型経済をデザインするグローバル・アワードとして「名声ではなく、行動のためのアワード」「直線型ではなく循環型の評価を行う」「グローバル視点を獲得する機会」の3つを掲げ、循環型経済の実現を目指す⼤規模なプロジェクトから計画中のアイデアまで幅広く募集したものとなります。企業や団体、スタートアップ、デザイナーなど世界24カ国から204点のプロジェクトが集まり、19名の審査員により63点のプロジェクトが選出されました。当社は建築廃棄物という分野において、未来の資源循環に大いに問題提起をする取り組みとして選定を受けております。本アワードは、世界のクリエイティブコミュニティの拠点であるFabCafeと、アジアのクリエイティブカンパニーであるロフトワークの主催で開催されたものです。
crQlr公式サイトhttps://crqlr.com/ja/
積水ハウスは、“「わが家」を世界一 幸せな場所にする”というグローバルビジョンのもと、「ESG経営のリーディングカンパニー」を目指しています。住まいのライフサイクル全体を通した資源循環の取り組みを推進し、持続可能な社会の構築に貢献してまいります。
応募プロジェクト概要
ZERO EMISSION PROJECT 27/80
持続可能な社会の実現のため、企業が資源効率性を向上させることが必要です。積水ハウスが15年以上前から取り組んでいるゼロエミッション。建築現場で廃棄物を27分別、資源循環センターで80分別し、種類別に2次元バーコードを利用して廃棄物重量も測定。設計にも反映し、1999年度から廃棄物を6割削減、工場出荷材の再資源化を行い100%リサイクルしています。2004年に業界初「広域認定制度」の認可を受け、エリアをまたいだ回収、徹底した分別でマテリアルリサイクル率は2020年度81.7%。建築廃棄物の再資源化に貢献しています。
その他、2021年6月実施、次世代クリエイターと環境アクションを考える「エシカル暮らすメイト」での廃材利用家具制作や、隈研吾氏を特別教授に迎えたSEKISUI HOUSE KUMA-LABにおいて、東京大学工学部の学生たちと廃棄素材を使った椅子のデザインを行うなど、若い世代へのサーキュラー・エコノミーの考えに触れる取り組みとしても、当社のゼロエミッションは活用されています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202112134864-O5-6Z4Xigfh】
積水ハウスが15年以上前から取り組んでいるゼロエミッションの活動
積水ハウスの資源循環の取り組みについて:
サステナビリティレポート2021 P17-P20
https://www.sekisuihouse.co.jp/library/company/sustainable/download/2021/book/2021_26_50.pdf
積水ハウス「資源循環センター」取材記事(住ムフムラボHP)
https://www.sumufumulab.jp/study/20211019
審査員からのコメント
「Infrastructure for the Future Award」
Guillaume Charny-Brunet
真の解決策が求められている大きな問題への解として、素晴らしいマテリアルリサイクル率であるように感じられます。これは、建設現場で発生する全廃棄物の81%でしょうか、それとも搬入され分別された材料の81%なのでしょうか?ビジネスモデル、成長予測、請負業者へのインセンティブ、このプロセスがどのように機能するかのロジスティックスなど、より多くの情報がこのピッチにあればさらに良かったと思います。多大な投資(人員や機械など)を要するプロジェクトだと考えますが、損益分岐点はいつ頃になるのでしょうか? 「エシカル・リビング・メイト」プログラムは素晴らしいですね。参加者にどのような収穫や影響を与えるのかを理解するために、カリキュラムをより詳しく説明していただけると嬉しいです。
「Build Back Prize」
Willemijn de Iongh
建設・解体廃棄物は、世界のマテリアルフローにおける最大の課題の1つであるため、これは非常にニーズのある取り組みであり、うまく実行されているように見受けられます。私が気に入っているのは、プロフェッショナルなアプローチで、建設資材という大きくて抽象的なテーマを具体的なプロダクトに変換し、建設廃棄物のリサイクルに関する議論を喚起していることです。 新しい建物を含め、家具以外の製品へと発展すれば、廃棄物の再利用への取り組みに大きな先鞭をつけることができると思います。オランダには有名な建築家のトーマス・ラウ氏がいます。彼は、建築物がどの材料で作られているかを示す「マテリアルパスポート」の作成を推進し、リサイクルを容易にしています。https://madasterfoundation.org/ このプロジェクトを建築におけるマテリアルフローを変える取り組みへと発展させたいともしお考えなら、ぜひとも連絡を取ってみてください。
審査員について
Guillaume Charny-Brunet
SPACE 10 / 共同創業者 &ストラテジーディレクター
フランス出身。15年に渡り、大企業が変化を予測し新しい解決策を発展させていくための支援を行なってきた。拠点はパリから、ニューヨークへ、そして2015年にコペンハーゲンに移り、SPACE10を共同設立。SPACE10は、人と地球のために、より良い日常生活を創造していくことを使命とした、リサーチ&デザインラボ。ストラテジー&ディベロップメント・ディレクターとして、IKEAと協力しながら、そして世界中の才能ある人々との幅広いネットワークを活用し、デザイン、ビジネス、持続可能性の交差地点で活動している。また、Distributed Design Platformの諮問委員会のメンバーでもある。
Willemijn de Iongh
Commonland / ランドスケープ・ファシリテーター
ランドスケープやコミュニティの再生を支援する、ランドスケープ・ファシリテーターかつコネクター。
Commonlandにて、4 Returns approach(再生のための4つのアプローチ)を用いて、長期的かつ全体観のあるランドスケープの再生を促進している。また、4 Returns community platformを通じて、世界中のランドスケープ実践者を繋げ、知識を交換し、ムーブメントを拡大させることに寄与する。常にカラーペンを持ち歩き、より持続性のあるランドスケープを革新的なビジネスによって創り出していく方法を模索し、挑戦している。
crQlr Awards審査員コメントに関するクレジット:
Ⓒ 2021 Loftwork Inc.
https://creativecommons.org/licenses/by-nd/4.0/deed.ja
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