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ヴァイサラ、「CL61 ライダーシーロメータ」を販売開始


24時間365日無人運用が可能な偏光解消計測機能を備えた新型ライダーシーロメータ

2021年5月11日
ヴァイサラ株式会社

 
ヴァイサラ、「CL61 ライダーシーロメータ」を販売開始
--- 24時間365日無人運用が可能な偏光解消計測機能を備えた新型ライダーシーロメータ ---


 ヴァイサラ株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役:ヴェリ・ソレフマイネン、以下ヴァイサラ)は、偏光解消計測機能(注)が備わった「ヴァイサラ CL61 ライダーシーロメータ」(以下、CL61)を本日より販売開始します。価格はオープン価格(参考価格(税込み):1,000万円)です。

 CL61は、偏光解消技術により従来のシーロメータでは達成できなかった大気中降水物の液相と固相の判別、埃・砂塵・火山灰の粒子の追跡、数値気象予報(NWP)モデルの改善などに必要とされる洞察を得られる高品質なプロファイリングデータを提供する新型のライダーシーロメータです。非常に過酷な気象条件下においても、24時間中断のない包括的なプロファイリングデータを提供するため、大気状態の洞察を深めることができます。
 今日の気象変動において、これまで以上に詳細かつ正確、信頼性の高い大気データと洞察の提供が必要されています。CL61より提供されるデータと洞察は、大気環境モデリングの改善、データ検証、より安全な航空輸送と運用に必要なナウキャスティングを行うなど、多様な目的に使用できます。また、費用対効果に優れた設計で、高度なシングルレンズ光学技術、大幅に改善した信号対雑音比、高解像度のバックスキャッタプロファイリングも備わっています。気象機関、航空業界、大気環境管理、研究機関などにおける既存のネットワークへの容易な統合、新しいネットワークや観測活動を確立できることを念頭に設計されています。

CL61の主な特長

● より深い洞察のためのさらに正確かつ多様なプロファイリングデータ ― 偏光解消計測機能により、正確な液相/固相の判別、埃/砂/火山灰の層の検知、降水量の短期予測を行うことができます。


● あらゆる気象条件や場所において24時間365日稼働 — 雨天時やその他の気象条件により使用の制約がある研究向けの計測機器に対して、CL61はあらゆる気象条件下において24時間365日稼働し、一般的な気象条件に関わらず一定のデータ可用性を提供します。また、都市部の観測範囲の隙間を補完します。


● 火山灰の検知 ― CL61の偏光解消計測は、地域とその経済に重大な影響を与える可能性のある噴火による火山灰の検知を可能にするデータを提供します。


● シングルレンズ技術 ― 実績のあるシングルレンズ光学により、雲や浅いエアロゾル層などの低高度から大気状況を確実に把握することが可能です。


● 優れた費用効率 ― これまで研究機関向けのシーロメータでしか利用できなかった機能を備えたCL61は、同様のデータを提供する研究機関向けの機器に比べて優れた費用効率を提供します。


● 設置とメンテナンスが容易 ― CL61は、一般的なデータ形式を使用することにより既存のネットワークと容易に統合でき、開梱から短時間で運用開始することが可能です。さらに、消耗部品がなく現場での校正も不要なため、実質的にメンテナンスフリーであり、ライフサイクルコストを最小限に抑えます。

 ヴァイサラは、1980年代より培われてきたシーロメータ技術に関する豊富な経験を有しています。また、現在世界110カ国以上において数千台ものヴァイサラ製シーロメータが設置されており、日本においては国内すべての空港で運用されています。CL61の詳細については以下を参照してください。
 www.vaisala.com/ja/CL61

 なお、2021年6月10日(木)15時より「新型ライダーシーロメータCL61の紹介 ~ 革新的な技術により既存のシーロメータより多くの観測情報を取得可能 ~」と題したウェブセミナー(無料、事前登録制)を開催します。

■ ヴァイサラについて
ヴァイサラは、環境/産業計測分野における世界的なリーディング企業です。当社は85年にわたる経験を活かし、火星探査などにも活用されている宇宙環境にも耐えうる技術によって、より良い世界に向けた観測を提供します。ヴァイサラは世界各国のお客様にとって、革新的な観測・計測機器とサービスを総合的に提供できる信頼されるパートナーです。本社であるVaisala Oyjはフィンランドのヘルシンキにあり、世界各国に1,900人超の社員を有し、NASDAQ Helsinki に上場しています。当社に関する詳細は、vaisala.jawww.twitter.com/VaisalaGrouplinkedin.com/vaisalaをご覧ください。

(注) 研究用のライダー観測では、氷晶雲や黄砂などの非球形粒子を判別する手法として偏光解消度の計測が広く用いられています。硫酸塩粒子などの球形の粒子の偏光解消度は0%に近く、黄砂では10%、巻雲などの氷晶の雲の一部では20%以上の値を示します。

● 本報道発表資料に記載されている内容は発表日現在の情報であり、予告なく変更される場合があります。

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