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超音波式水中可視化技術による養殖サバの魚体長測定に成功


~ICTを活用して育てた養殖サバを期間限定で出荷~

2021年3月8日
株式会社NTTドコモ
株式会社鯖や

 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と鯖やグループ(株式会社鯖や、株式会社SABAR、フィッシュ・バイオテック株式会社)は、ICTを活用した新たなサバ養殖モデルの確立を目的に、2020年5月28日(木)に業務提携契約を締結し、フィッシュ・バイオテック株式会社(以下、フィッシュ・バイオテック)の養殖漁場にて実証実験(以下、本実証実験)をおこなってきましたが、この度、難しいとされていた非接触でのサバの平均魚体長測定に成功しました。

 養殖業においては、効率的な養殖魚生産管理のために、魚体長および魚体重測定は重要な作業ですが、今までは漁業者がタモ網で生け簀から養殖魚を数匹取り出し、それを一匹ずつ計測器で測定していました。しかしながら、物理的な接触により養殖魚がへい死したり、サンプルで抽出した養殖魚の成長にバラツキがあるため、正確な成長過程を把握できないという課題がありました。

 そこで、2020年11月から、株式会社アクアフュージョンが保有する超音波式水中可視化技術※を活用して、非接触でサバの魚体長測定の検証を行ってきたところ、生簀内を泳ぐサバの魚体長の平均値を高い精度で測定することに成功しました。
 これにより、魚体長測定の作業が効率化され、物理的な接触による養殖魚のへい死を防ぐことが可能となるほか、正確な成長過程を把握することにより、水質データ等と組み合わせることで給餌量の最適化や出荷時期のコントロールが可能となります。

<魚体長測定イメージ> 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103051890-O4-4vZf7jwQ
 
 本日から期間限定で、今回の実験対象でもあるドコモのICT技術を活用して育てた養殖サバを、フィッシュ・バイオテックが「うめぇとろサバ」というブランド名で出荷いたします。「うめぇとろサバ」は、本日からサバ料理専門店SABAR全店舗(海外店舗除く)と関西を中心とした飲食店でお召しあがりいただけます。また、株式会社グッドイートカンパニー(以下、グッドイートカンパニー)が運営する「GOOD EAT CLUB®」でも購入することが可能です。

  <「うめぇとろサバ」取り扱い場所> ※各店舗で在庫がなくなり次第、終了いたします。
   店舗一覧        https://fiotec.jp/restaurant/
   GOOD EAT CLUB   https://goodeatclub.com/

<うめぇとろサバ> 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202103051890-O5-660HFOxm

 なお、本実証実験では、超音波式水中可視化技術による魚体長測定の他にも、サバのへい死リスクが高くなる高水温時の対応ノウハウの蓄積、生け簀内の水質データや作業日誌などのデータを一元管理できるドコモの「養殖管理クラウド」の機能及びユーザインタフェースの向上、水温と流向・流速を数日先まで1時間ごとにアニメーションでスマートフォンに表示する「海況シミュレーション」を活用することの有効性などの成果を確認することができました。

 今後両者は、さらなるサバ養殖の生産効率向上をめざして、引き続き検証を進め、ICTを活用した新たな養殖モデルの商用化をめざします。

 ドコモと鯖やグループは、ICTを活用した新たなサバ養殖モデルの確立を推進することで、養殖業への新規事業者の参入を促進し、日本の水産業発展に寄与してまいります。

※ 超音波式水中可視化技術とは、高頻度で送信される超音波の反応を自動解析し、魚であるかを識別する技術です。世界で初めてCDMA方式を水中超音波に採用しており、1秒間に40回以上の超音波送信を実現しました。従来の魚群探知機の100倍の分解能を持ち、養殖生け簀のような魚が密集した状態でも、魚1匹1匹の個体を識別できます。また、超音波を使用することで、夜間や海中が混濁していても計測することが可能で、計測環境に依存しないことが大きな特徴です。
* 「GOOD EAT CLUB」は、株式会社グッドイートカンパニーの登録商標です。

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