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「日本のかたち ―芹沢銈介が集めた日本工芸―」開催


静岡市生まれの染色家・芹沢銈介(人間国宝)が集めた日本工芸約250点を紹介



2020年12月2日

静岡市



 静岡市立芹沢銈介美術館は、静岡市葵区生まれの染色家・芹沢銈介(人間国宝)の4500点におよぶ工芸品のコレクションの中から、250点の日本工芸を特集した企画展「日本のかたち ―芹沢銈介が集めた日本工芸―」を、12月9日(水)~ 2021年3月21日(日)の期間、開催いたします。

 本展は、全国各地の小絵馬や郷土玩具、やきもの、漆器、木工、家具、また染織品からはアイヌの厚司、東北の刺子着、沖縄の紅型までが勢ぞろいします。



【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012028035-O6-bP023I2C

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012028035-O5-x9Y4rOVZ

本展の見どころ

①優れた審美眼を持つ芹沢銈介が収集した、選りすぐりの工芸品250点を展示。

 静岡市葵区出身の芹沢銈介は世界的な染色家で、優れた審美眼を持つ収集家の一人であり、戦後の骨董界のスーパースターとしても知られています。自らが“もうひとつの創造”と呼んだ芹沢の収集は、様々なジャンル、時代、国籍のものが含まれ、そこには芹沢の個性や創造性が色濃く表れています。本展では、芹沢銈介美術館で所蔵する4,500点にも及ぶ収集品の中から、工芸品にスポットを当て、選りすぐりの250点を一堂に展示します。全国各地の小絵馬や郷土玩具、やきもの、漆器、木工、家具、また染織品からはアイヌの厚司、東北の刺子着、沖縄の紅型まで勢ぞろいします。



②芹沢が日本各地の風景や人物に取材した型染の代表作が一堂に。

 芹沢銈介は、自身の目で見た日本各地の風景や人物を型染で表現しました。本展では、展示室の前半に「小川紙漉村文着物」「御滝図のれん」「沖縄風物文着物」など代表作60点を展示します。芹沢の目を通した日本の風景(日本のかたち)をぜひご覧ください。



③高い評価を受け、収集の原点となった小絵馬コレクションの名品が登場。

 芹沢銈介の収集の原点となったのは小絵馬でした。24歳のころから始めたという小絵馬の収集は、  その質の高さから、民藝運動の父・柳宗悦にも高く評価されました。メインビジュアルで使用している写真は、青森県八戸市の「南部小絵馬」。躍動する馬が見事に表現されている名品です。



「日本のかたち ―芹沢銈介が集めた日本工芸―」開催概要

タイトル:日本のかたち ―芹沢銈介が集めた日本工芸―

概  要: 収集家としても知られる芹沢銈介。4500点におよぶ工芸品のコレクションの中から、

      日本工芸を特集します。全国各地の小絵馬や郷土玩具、やきもの、漆器、木工、家具、

      また染織品からはアイヌの厚司、東北の刺子着、沖縄の紅型までが勢ぞろい。

      独自の目で集めた日本工芸250点をお楽しみください。

      展示室の前半には、「小川紙漉村文着物」「御滝図のれん」「沖縄風物文着物」など

      日本各地の風景や人物に取材した代表作60点を展示します。

会  期:2020年12月9日(水)~ 2021年3月21日(日)

休 館 日 :毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始

開館時間:9:00~16:30

会  場:静岡市立芹沢銈介美術館(〒422-8033 静岡県静岡市駿河区登呂五丁目10-5)

アクセス:JR「静岡駅」南口より、しずてつジャストライン「登呂遺跡」行き乗車、

     終点「登呂遺跡」にて下車、徒歩約4分。

観 覧 料 :一般420(370)円、高校生・大学生260円(200)円、小学生・中学生100(80)円

     ※()内は30名以上の団体料金

     ※静岡市内に在住または静岡市内の小・中学校に在学中の小・中学生は、無料。

     ※市内在住の70歳以上の方、各障がい者手帳の交付を受けている方とその介助者1名は無料。

WEBサイト:https://www.seribi.jp/

問い合わせ:静岡市立芹沢銈介美術館 電話 054-282-5522

公式twitter:静岡市立芹沢銈介美術館(@seribi_shizuoka)



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【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012028035-O4-N9Zc5Zbn

●静岡市立芹沢銈介美術館について

明るいのに静か。なつかしいのにモダン。

芹沢銈介に出会う場所。



 静岡市立芹沢銈介美術館は、染色界の重鎮・芹沢銈介より、郷里の静岡市に作品とコレクションが寄贈されたのを機に、弥生時代の遺跡として有名な登呂公園の中に建設されました。1981年の開館以来様々な企画展示、作品の保存収集、調査研究を通して、芹沢の芸術を広く紹介し、その偉業を後世に伝えるべく活動を続けています。わが国では珍しい染色作家の美術館として、日本内外から多くの染色ファンを集めています。

 また、建築家・白井晟一の設計による建物も訪れる人々の注目

する所です。弥生時代の遺跡として名高い登呂公園の一隅に位置し、その遺跡の雰囲気に自然に融け込むように、石、木、水という天然素材を選んで構成されたこの建物は、白井晟一の個性が遺憾なく

発揮された代表作です。石を積み上げた量感ある外壁。ゆるやかな銅板葺きの屋根。そして手斧の跡も温かい白木の楢材の組天井を

持つ展示室が池を巡るように配されて、鑑賞の場にふさわしい、ゆったりとした空間を演出しています。美術館のキャッチコピーは“明るいのに静か。なつかしいのにモダン。芹沢銈介に出会う場所”。ぜひ心と体をぜひ癒してください。

 附属施設として、芹沢の住居と工房があった東京・蒲田から移築した「芹沢銈介の家」があり、毎週日曜日、祝日に公開しています(8月は毎週土曜日も公開)。



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●静岡市生まれの染色家・芹沢 銈介(静岡市名誉市民)について

 芹沢銈介は、1895年静岡市葵区本通に生まれました。

 東京高等工業学校(現・東京工業大学)工業図案科卒業後、

生涯の師である柳宗悦と、沖縄の染物・紅型(びんがた)に出会ったことを契機に、型染を中心とした染色の道を歩み始めます。

 芹沢には色彩と模様に対する天与の才能があり、従来の染色の

枠組みにとらわれない、新鮮で創意あふれる作品を次々と制作しました。芹沢は非常に多作で、また染色にとどまらない幅広い仕事をしましたが、生涯を通じて明快かつ温和な作風を貫いており、

多くの人々に愛好されました。

 その評価は国内にとどまらず、1976年にはフランス政府から  招聘をうけてパリで大規模な個展を行い大成功をおさめました。

1956年に重要無形文化財「型絵染」の保持者として人間国宝に認定、1967年に静岡市名誉市民に選ばれ、また1976年には文化功労者となり、1984年4月、88歳で惜しまれつつ永眠しました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012028035-O3-QsCHhICN



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