月桂冠総合研究所 酵母に燻製様の劣化臭を生産させない技術を開発
2020年10月22日
月桂冠株式会社
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202010226074-O1-z4mIz0gE】
月桂冠株式会社(社長・大倉治彦、本社・京都市伏見区)の総合研究所は、酵母に燻製様の劣化臭(オフフレーバー)を生産させない新たな育種技術を開発しました。酵母がオフフレーバーを生産する能力を欠損させる、この技術の応用により、日本酒醸造で一般的に用いられている酵母以外からも、酒造に適した酵母を育種できるようになり、これまでにない香味の日本酒など新たな製品の創出につながる成果となりました。その成果を生かして、月桂冠「THE SHOT」シリーズの新商品「鮮やかジューシー 純米」を商品化し、10月1日、新発売しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202010226074-O2-l00g3cea】
日本酒の官能評価では、4-ビニルグアヤコール(4-VG)という成分が燻製様のオフフレーバーとされています。4-VGは、日本酒の醸造中、米に含まれるフェルラ酸を原料にして、酵母のフェルラ酸脱炭酸酵素遺伝子(FDC1=エフディーシーワン)が機能することで作られます。酵母は様々な機能を発揮する遺伝子を2本ずつ対で持っていますが、一般的な清酒酵母ではFDC1遺伝子が2本とも機能欠損しているため、4-VGを生産しません。当社の内蔵酒造場で見出した蔵付き酵母U-01株は、FDC1遺伝子2本のうち1本が機能を維持しているため、日本酒醸造試験において4-VGを生産するものの、味の評価としては優れているという特徴を持っていました。そこで本研究では、香味の優れた日本酒を造ることを目的として、U-01株のFDC1遺伝子を2本とも欠損させることにより4-VGを生産しない株の育種を試みました。手法としては、2本の遺伝子対のうち片方に入っていた有用な形質が両方に入る珍しい現象、LOH(loss of heterozygosity:ヘテロ接合性の消失)が生じた株を高効率に選抜するHELOH法(High-efficiency loss of heterozygosity)を用いました。しかし、FDC1遺伝子にLOHが生じた株を直接選抜する方法は明らかになっていません。そこでFDC1遺伝子の近傍に位置し、LOHの起きた株の選抜方法がわかっているガンマグルタミン酸リン酸化酵素遺伝子(PRO1=プロワン)を標的として選抜を行いました。 酵母がアミノ酸のプロリンと間違って取り込んでしまう抗生物質であるL-アゼチジン-2-カルボン酸(AZC)に耐性を持つ株、つまりPRO1遺伝子にLOHが生じた株を選抜することで、PRO1遺伝子に巻き込まれる形で近傍のFDC1遺伝子にもLOHが起きた株が取得できると考えました。結果、狙い通りFDC1遺伝子が2本とも機能欠損した株(GW-02株)の取得に成功しました。この株で小スケールの日本酒醸造試験を行ったところ、4-VGは生産されず(右図)、出来上がった日本酒は特徴の際立った甘酸っぱい香りや奥行きのある甘味を有していることを確認しました。また、この株を用いて、工場スケールで日本酒を醸造したところ、同様に香味に特徴のある日本酒を醸すことができました。本研究の結果から、蔵付きの酵母など、自然界から分離した非・清酒酵母であっても、オフフレーバーを生産できなくすることで一般的な清酒酵母では出すことの難しい香味を実現できることを実証したものであり、日本酒の多様化に資する成果と言えます。
この研究成果は、「蔵付き酵母の4-ビニルグアヤコール非生産化」と題して、「2020年度醸造学会大会」(主催:日本醸造学会)で、10月21日に発表しました。
●学会での発表
学会名:2020年度日本醸造学会大会(主催:日本醸造学会)
発表日:2020年10月21日から27日(オンラインで開催)
演題:蔵付き酵母の4-ビニルグアヤコール非生産化
Breeding of 4-vinylguaiacol non-producing “House” yeast
発表者:○伊出 健太郎、根來 宏明、小高 敦史、秦 洋二、石田 博樹(○は演者)
●治右衛門酵母と命名
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202010226074-O3-o7kQ063S】
今回の研究に用いたのは、月桂冠の内蔵酒造場に棲んでいたいわゆる蔵付きの酵母であり、育種により劣化臭を生産させず、香味の特徴的な日本酒造りに応用できることを実証しました。そのことを象徴する酵母の呼び名として、月桂冠の創業者の名であり、江戸期の間、代々が襲名してきた「大倉治右衛門」の名にちなんで、「治右衛門酵母」(じえもんこうぼ)と命名しました。この酵母の存在を広く知っていただくためにロゴを作成(右図)、今後、この酵母で造った日本酒や、特徴的な酵母を表す意匠として、アピールに活用していきたいと考えています。
●月桂冠THE SHOT「鮮やかジューシー 純米」に応用
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202010226074-O4-8TU1a4Qr】
今回取得した酵母は、新酒質・新容器・新しい飲み方で日本酒の新たな価値観を打ち出す「THE SHOT」シリーズの新商品「鮮やかジューシー 純米」(180mLびん・2020年10月1日発売)の醸造に使用しています。パイナップルやアプリコットを思わせる甘酸っぱい香りが感じられ、濃醇でありながら、すっきり感や奥行が感じられる新しいテイストの純米酒を、手のひらに収まるスタイリッシュなショットボトルに詰めました。
●本研究に関連する学会発表について
月桂冠の内蔵酒造場に棲んでいた蔵付きの酵母の取得について、以下の通り発表します。
学会名:第12回日本醸造学会 若手シンポジウム(主催:日本醸造学会 若手の会)
発表日:2020年10月22日から29日 (オンラインで開催)
演題:蔵付き酵母の単離と遺伝子解析
発表者:○根來 宏明、伊出 健太郎、小高 敦史、秦 洋二、石田 博樹(○は演者)
●月桂冠総合研究所
1909(明治42)年、11代目の当主・大倉恒吉が、酒造りに科学技術を導入する必要性から業界に先駆けて設立した「大倉酒造研究所」が前身。1990(平成2)年、名称を「月桂冠総合研究所」とし、現在では、酒造り全般の基礎研究、バイオテクノロジーによる新規技術の開発、製品開発まで、幅広い研究に取り組んでいます(所長=石田博樹、所在地=〒612-8385 京都市伏見区下鳥羽小柳町101番地)。
斎藤知事の代理人「あたかも仕事のよう、認識違う」 PR会社投稿に
元モー娘。小川麻琴「MV撮影とか何年ぶりだろう」スーパーのテーマソングを歌唱
【ACLE】横浜快勝で16強へ前進 ブラジル人3トップを陰で支える献身的姿勢も見逃せない
元鳥取県知事「103万円の壁」見直しで地方税収に「自治体ごとにかなり違う面」
杉山愛氏「一度流産してしまって…」不妊治療中に救われた母の一言「ポーンと背中を押された」
SKE48荒井優希、25年3月末で卒業発表「SKE48にこられて幸せ」女子プロレスでも活躍
「103万円の壁」引き上げへ泉房穂氏「税制や社会保険制度含めて抜本的議論が必要」
竹内涼真が自身のルーツ語る 祖母の先祖から代々守られてきた“一族のおきて”が明らかに
ホテル近鉄ユニバーサル・シティ、「ヨーロッパおいしい旅フェスティバル ディナーブッフェ」を開催
俳優生活63年の高橋英樹「あと1000人は斬りたい」体鍛え続け時代劇で「7万人斬りました」
娘を殺され11年…仮釈放の元少年を見掛けた父が思わずとった行動
え!42歳?「我慢できなくなっちゃった」熊田曜子“透け透け入浴”超絶ボディーに悶絶の声
堀江貴文氏「批判してるやつくそ」鈴木紗理奈不倫報道巡る“岡村隆史の発言への批判”を批判
18歳美少女JKレスラー、胸元タトゥーに衝撃回答「質問される前に…」に「びっくり」「肌が」
ヘンリー王子とメーガン妃、離婚の危機に「結婚生活はそれほど長く続かないだろう」王室専門家
「わっぜか音がしっせえよ あたいは今朝ん台風か思っせえよ」 アルティメット鹿児島弁アニキが『Twitter』で話題に
「初代タイガーマスク」66歳佐山聡の車椅子姿でも笑顔!55歳人気女子レスラーが近影2S公開
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
伊東純也2億円訴訟の第1回口頭弁論「避妊具を付けずに性行為」女性2人が会見も原告側「虚偽」
若狭勝氏、斎藤元彦知事のPR会社は「選挙違反になるのがわからないまま実態をさらけ出して…」
クロちゃんを騙した「レイちゃま(小林レイミ)」の現在が別人すぎると話題に
ガーシーが綾野剛のLINE公開でネット騒然「ショック」「すごいエンタメ」
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
四千頭身、テレビから消えた理由を明かすも批判殺到「人のせいにするな」
ユーチューバーもこう氏、元彼女・成海瑠奈について赤裸々告白
3時のヒロイン福田麻貴(32)は元アイドルだった!昔の姿がかわいいとヲタク歓喜
父が再婚の丸山隆平(36)現在の家族関係がとんでもないことになっていたと話題に
多部未華子(30)結婚の裏事情あまりにも恐ろしすぎると話題に!
たぬかな、「あのチビやろ?」迷惑系黒人YouTuberへの苦言が物議
「愛が生まれた日」藤谷美和子(56)の現在がヤバい!?徘徊生活を送っていた過去も明らかに。
斎藤知事の代理人「あたかも仕事のよう、認識違う」 PR会社投稿に
元モー娘。小川麻琴「MV撮影とか何年ぶりだろう」スーパーのテーマソングを歌唱
【ACLE】横浜快勝で16強へ前進 ブラジル人3トップを陰で支える献身的姿勢も見逃せない
元鳥取県知事「103万円の壁」見直しで地方税収に「自治体ごとにかなり違う面」
竹内涼真が自身のルーツ語る 祖母の先祖から代々守られてきた“一族のおきて”が明らかに
SKE48荒井優希、25年3月末で卒業発表「SKE48にこられて幸せ」女子プロレスでも活躍
杉山愛氏「一度流産してしまって…」不妊治療中に救われた母の一言「ポーンと背中を押された」
「103万円の壁」引き上げへ泉房穂氏「税制や社会保険制度含めて抜本的議論が必要」
ホテル近鉄ユニバーサル・シティ、「ヨーロッパおいしい旅フェスティバル ディナーブッフェ」を開催
俳優生活63年の高橋英樹「あと1000人は斬りたい」体鍛え続け時代劇で「7万人斬りました」