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AGC、大型3D・複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラス生産拠点を中国に新設


2019年9月12日



AGC株式会社



大型3D・複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラス生産拠点を中国に新設



AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:島村琢哉)は、艾杰旭汽车玻璃(蘇州)有限公司(江蘇省蘇州工業園区)に、大型3D・複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラス生産拠点を建設することを決定しました。各種光学薄膜コーティングから、装飾印刷、複雑曲面の一体成形に至るまで、最先端技術を導入した一貫生産ラインを備え、既に受注が決定している複数の車種向けに、2022年に販売を開始する予定です。



自動運転・電動化・コネクテッドといった自動車業界を取り巻く大きな変化により、今後、クルマのコックピットは革新的でダイナミックなデザインが採用され、デジタルラウンジ化していくと予想されています。このトレンドの中、車載ディスプレイ用カバーガラスも大型化・複雑形状化・高機能化していくことが見込まれ、同時に大型化に伴う安全設計も求められます。当社は、自動車用ガラスのリーディングカンパニーとして60年以上に亘り培ってきた設計ノウハウを活用し、高品質で安全なカバーガラスの提供を実現します。



AGCは、2013年に世界で初めて、車載ディスプレイ用カバーガラスを素板から加工まで一貫生産する体制を整え販売を開始しました。2017年からは、平面形状に加えて曲面形状のカバーガラスも生産・販売しており、業界トップシェアを誇っています。

今回の新拠点設置によって、当社は既存の国内2拠点に加え、第3の生産拠点を保有することとなり、高品質な製品をグローバルにお客様に提供する体制が整うことになります。更に、国内の京浜工場内には、新デザイン・高機能に特化した開発センターを設置し、コックピットデザインの変化に柔軟に対応可能な体制を整えます。



AGCの車載ディスプレイ用カバーガラスは、以下の点を高く評価され、これまで70車種以上に採用されており、総出荷数は2019年9月で2,000万台分を達成する見込みです。

■当社独自の設計・評価プロセスを経て、ガラスの強度を最大限確保できる特殊なプロセスで成形されることで、自動車用

内装材として求められる安全性を確保していること

■化学強化ガラスの製造から、各種光学薄膜コーティング、装飾印刷、複雑曲面の一体成形まで、すべての工程をAGC

グループで担っており、高品質な製品を提供できること

■多数の特許を保有する当社独自のコーティングや装飾印刷の技術によって、ディスプレイの視認性や操作性の向上にも

寄与していること



AGCグループは、経営方針AGC plusの下、世の中に「安心・安全・快適」を、お客様に「新たな価値・機能」を、プラスする製品づくりに取り組んでいます。今後も車載ディスプレイ用カバーガラスのパイオニアとして、お客様に満足頂ける、新たな価値をプラスした製品をご提供できるよう技術革新を進めてまいります。 

                                                   以上



【ご参考】

1.新設生産拠点の概要

(1)社名      艾杰旭汽车玻璃(蘇州)有限公司

(2)所在地     中華人民共和国 江蘇省 蘇州工業園区 望江路158号

(3)販売開始   2022年(予定)

(4)事業内容   車載ディスプレイ用カバーガラスの生産



2.車載ディスプレイ用カバーガラス事業の概要

 (1)これまでの経緯

      2013年 AGCディスプレイグラス米沢にて、車載ディスプレイ用カバーガラスの生産を開始

      2017年 京浜工場にて、世界で初めて※三次元曲面形状の車載ディスプレイ用カバーガラスの量産を開始

                 ※2017年5月23日時点、AGC調べ



 (2)2019年9月現在の生産拠点

      平面形状 :AGCディスプレイグラス米沢(山形県 米沢市)

      曲面形状 :京浜工場(神奈川県 横浜市)



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