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第14回ACジャパン広告学生賞入賞作品決定


2018年3月9日



公益社団法人 ACジャパン



第14回ACジャパン広告学生賞入賞作品決定



 公益社団法人ACジャパン(理事長 藤重貞慶)は、第14回「ACジャパン広告学生

賞」の入賞作品を下記の通り決定しました。

 同広告学生賞は、学生を対象に公共広告をテーマにした広告作品を募集・表彰するもの

で、公共広告への理解と社会に関わる「公」の意識を育むことを目的としたものです。

今回で14回目を迎え、一昨年の12回目までは「ACジャパンCM学生賞」としてテレ

ビCMを対象に実施してきましたが、昨年より新たに新聞広告部門を設け、「ACジャパ

ン広告学生賞」と名称変更して実施しています。 

 今年度「テレビCM部門」には185点(参加校29校)、「新聞広告部門」には28

8点(参加校21校)の応募がありました。審査は「公共広告として優れており、人々に

興味や気づきを感じさせる作品か」「学生ならではの感性や、オリジナリティ溢れるアイ

デア・テーマ性があるか」等を視点に行われ、その結果テレビCM部門では、いじめ、

言葉をテーマにした「きれいな言葉、きれいな心」(武蔵野美術大学、制作者:丸山真愛

さん)がグランプリを、就職活動をテーマにした「就活の地域格差」(梅花女子大学、

制作代表者:金山紗耶さん)が準グランプリBS民放賞を受賞しました。

また新聞広告部門では、労働問題をテーマにした「命も、権利も捨てないで。」(東北芸

術工科大学、制作者:兼子美桜さん)がグランプリを、絶滅危惧種をテーマにした「ぼ

くらの学校」(静岡デザイン専門学校、制作者:佐野陽菜さん)が準グランプリを受賞し

ました。

 テレビCMの2作品はBS民放9局で、新聞広告の2作品は全国紙5紙で、7月より1

年間放送・掲載の予定です。

         



第14回ACジャパン広告学生賞

1.主催:公益社団法人 ACジャパン

2.後援:BS日本、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、ビーエスフジ、

WOWOW、BS11、BS12(TwellV)、Dlife、

朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、日本経済新聞社、産経新聞社



3.受賞作品:

【テレビCM部門】

■グランプリ 1点

・「きれいな言葉、きれいな心」  テーマ:いじめ、言葉

   武蔵野美術大学    制作者:丸山真愛

《企画意図》

・きれいな言葉、言われて嬉しい言葉をきれいな色のインク、汚い言葉、

  言われて傷つく言葉を黒いインクに例え、心が汚い言葉で濁っていく

  様子を映像にしました。一度濁ってしまった色は元に戻りにくいよう

  に、一度傷ついた心も元に戻すのは難しいことに気づいてもらうため

  に、子供の顔が濁っていく映像で表現しました。

《審査員講評》

・「流し込み」の技法を使って、絵画的かつ美しい映像表現で

  ポジティブなメッセージを共感を持てる形で伝えている。

  次世代の人達にも共有してもらいたいテーマ。  

■準グランプリBS民放賞 1点

・「就活の地域格差」       テーマ:就職活動

   梅花女子大学     制作代表者:金山紗耶

《企画意図》

・自分達が就職活動をする上で地方に住んでいる人はお金がかかる、受

  けたい企業が受けにくいなどの様々な問題があり、地域格差があると

  感じ、それらをCMを通して伝え、少しでも改善して欲しいと考え

  制作しました。

《審査員講評》

・学生ならではのテーマの発見。自分たちの価値観できちんと制作

  されている作品。解決に向けた道の提示にまでは至っていないが、

  昨今の就活状況の問題提起となっている。

■審査員特別賞 4点

・「ペットはゴミじゃない」    テーマ:「捨てること」は「殺すこと」

   日本大学芸術学部   制作代表者:内田奈々

・「身体測定」          テーマ:動物愛護

   長岡造形大学     制作代表者:早川 歩

・「黙っていたらは、もうやめだ。」 テーマ:選挙へ行こう

   長岡造形大学     制作代表者:金井 憲

・「その一口があなたに届くまで」 テーマ:食への感謝

   同志社女子大学    制作代表者:車谷 知恩 

■優秀賞    20点

■奨励賞    18点



【新聞広告部門】

■グランプリ   1点

・「命も、権利も捨てないで。」   テーマ:労働問題

   東北芸術工科大学    制作者:兼子 美桜 

《企画意図》

・このテーマを選んだ理由は、幸せになるために働いているのに、それ

  が原因で命を落としてはならないと思うからです。ブラック企業で働

  く労働者は自ら声を上げられない人が多いです。誰にも相談せず一人

  で悩んで命を絶たないで、その前に誰にでも立ち向かう権利があると

  いうことに気づき相談して欲しいと思い制作しました。

《審査員講評》

・昨今取り上げられることの多いテーマの中で、ビジュアル自体が

  メッセージとなっているデザインの良さが際立っている。

  「権利」を改めて気づかせてくれるポジティブなキャッチコピーと

  相まって、強い訴求力を持った作品となっている。

■準グランプリ 1点

・「ぼくらの学校」        テーマ:絶滅危惧種

   静岡デザイン専門学校  制作者:佐野 陽菜

《企画意図》

・誰もが分かり易くをコンセプトに制作し、メダカの住む川、水が減っ

  たということが分かるようにメダカと雫が降っているビジュアルに

  しました。キャッチコピーは誰もが知っている童謡「めだかの学校」

  から考えました。どの年代の人にも分かるようなものにして、様々な

  人がこの事を知り、考えるきっかけにして欲しいです。

《審査員講評》

・きれいで洗練されたイラストが、優しく温かい雰囲気を作り出し、

  守るべき対象への感情移入を促している。忘れがちなテーマの

  再認識を呼び起こす作品。

■審査員特別賞 4点

・「家族をもっと近くに」     テーマ:家族のコミュニケーション

   東北芸術工科大学    制作者:浜島 夏実

・「囲まれている」        テーマ:マナー

   日本大学芸術学部    制作者:濱田 結衣

・「面白いことは画面の外に」   テーマ:スマホ依存

   京都造形芸術大学    制作者:藤井 梨恵

・「小さな優しさ、大きな幸せ」  テーマ:思いやり 

   駒沢女子大学      制作者:佐々木 未来

■優秀賞    21点

■奨励賞     13点



                               以上

※ACジャパンについて

・公益社団法人ACジャパンは、1971年に関西公共広告機構として設立されました。

1974年に社団法人公共広告機構となり、2009年にACジャパンと名称変更しまし

た。「公共マナー」や「環境問題」など、社会にとって有益と思われるメッセージを、

さまざまな広告の形で発信することにより、社会と公共の福祉に貢献することを目標とし

て活動する民間の組織で、活動は全て約1000社の会員からの会費で運営されています。

会員メディアからの広告枠の無償提供と、会員広告会社からの表現アイデアの提供が運営

における最大の特徴で、日本全国の多くの民間企業が参加するボランティア活動の公益性

の高さが認められ、2011年に公益社団法人になりました。



            



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