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史上最速のポルシェ911 RSRが3番手を走行中


史上最速のポルシェ911 RSRが3番手を走行中



GT中間レポート2 世界耐久選手権(WEC)、3戦目、ル・マン24時間(フランス)



ル・マン24時間レースにおいて、ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)の新型ポルシェ911 RSRは、順調にレースの3分の1を終えました。

カーナンバー92のポルシェ911 RSRは、第1高速コーナーで接触事故に巻き込まれました。この影響で予定より一度多くピットインを行い、タイヤ交換を行いました。ピットインの前までは、マイケル・クリステンセン(デンマーク)、ケヴィン・エステル(フランス)、ディルク・ヴェルナー(ドイツ)の911 RSRはGTE-Proクラスにおいて2番手を走行していました。チームの完璧な戦略とピットストップでの迅速な対応により、タイムロスをすぐに取り返すことができました。気温30°Cと快晴に恵まれた第85回ル・マン24時間レースの決勝が始まってから9時間が経過した時点で、最高出力510PSを誇るヴァイザッハのポルシェ モータースポーツのレーシングカー、ニュー911 RSRは3番手を走行していました。ポルシェGTチームとリヒャルト・リーツ(オーストリア)、フレデリック・マコヴィッキィ(フランス)、パトリック・ピレ(フランス)が担当している2台目のポルシェ911 RSRは現在9位にランクインしています。



GTE-Amクラスではカスタマーレーシングチームの「デンプシー・プロトンレーシング」チームが2015年式911 RSRでエントリーしており、ポルシェ・ヤングプロフェッショナルのマッテオ・カイローリが3番手を走行しています。



レース3分の1の時点でのコメント

ポルシェ・モータースポーツ責任者のフランク=シュテッフェン・バリサー博士:「好調なスタートを切り、徐々に順位をあげることができました。しかし、不幸なことに突然他車の事故に巻き込まれ、タイヤに振動が出たため、2台とも予定より多いピットインが必要となりました。更に、スローゾーンの影響でタイムロスも発生し、最大3分ほど差をつけられました。しかし、ピットストップの効率的な戦略によって差を縮めることが出来ました。まだ道のりが長いので、最後まで気を抜かずに走行を続けなければなりません」



カーナンバー91 911 RSRのドライバーによるコメント

リヒャルト・リーツ:「ストレートでのトップスピードが足りないですね。ストレートになるとライバルに抜かれてしまいます。しかしこのままフルスピードで頑張る予定です。幸運に恵まれることを祈るしかないですね」

パトリック・ピレ:「現在苦戦中です。ストレートでのスピードが足りないのが原因です。その点以外911 RSRは問題なく走っています。この先はこれ以上差が開かないよう全力を尽くして、他チームが苦戦を強いられる場面があれば、順位を上げたいと思います」



フレデリック・マコヴィッキィ:「最初のスティントは非常にうまく行き、順位を取り戻すことができました。ですが、まだライバルは全力を出してないように見えてしまいます。まだサプライズが残っているかもしれません。2つ目のスティントでは違うスペックのタイヤを使い、差を少し縮めることができました。レースの序盤は半分ぐらいスローゾーンだったので全力走行はできませんでした。車の仕上がりがいいので、夜中にそのギャップを縮められるよう期待しています」



カーナンバー92 911 RSRのドライバーによるコメント

ミカエル・クリステンセン:「現在難しい戦いになっています。なかなかライバルを追い越せません。ライバルが簡単にペダルを踏むだけで我々を追い抜いている状況の中で、我々は様々なリスクを負いながら戦わなければなりません」

ケヴィン・エストル:「ひとつ目のスティントはうまく行き、順位を上げることができました。しかし、ストレートスピードの早い車に追いつくのが難しいですね。911 RSRのシャーシとエアロのバランスはとてもよく、まだ可能性は残っています。夜間に順位を上げられるかもしれません」

ディルク・ヴェルナー:「ひとつ目のスティントは非常に難しかったです。最初の数周でコルベットにコーナー1で抜かれた時、右前輪にあたってしまいました。ハイスピードでスピンし、すべてのタイヤに大きなフラットスポットができたためピットインしました。幸運にもダメージを受けたのはタイヤだけでした。しかし、予定していなかったピットインのため、差が開いてしまいました」



カスタマーレーシングチームドライバー

マッテオ・カイローリ(カーナンバー77 911 RSR、デンプシー・プロトン レーシング)

「今回、ル・マンのスタートラインに立ち、最初のスティントを担当するという非常に貴重な体験をしました。鳥肌が立ちました。レースの序盤はあまりうまく行きませんでした。最初のピットインの直後にタイヤにダメージを受けました。しかし、タイヤを交換したあとは順調にいき、グリップも良くなりました。ライバルにもプレッシャーをかけつつ頑張りたいと思います」

パトリック・ロング(カーナンバー93 911 RSR、プロトン・コンペティション)

「スタートは難しかったです。ダブルスティントに挑戦しましたが、最終的にフロントタイヤのグリップがなくなってしまいました。混乱しがちなスタートでは落ち着いて、安全にスティントを完走することが大事です。まだレースは始まったばかりなので、この後何が起こるかが楽しみです」





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